工場の屋根の雨漏りの原因とは|防水・遮熱・工事の選び方を解説

工場の屋根の雨漏りは、屋根材の穴だけが原因とは限りません。
ボルトや接合部、パラペット、排水まわりといった見えにくい弱点から水が入り込むことも多く、原因を取り違えたまま大がかりな工事に踏み切ると、費用も稼働の停止も無駄に膨らみます。
この記事では、神奈川の防水工事のプロフェッショナル「大進双建」が、屋根の種類ごとに起きやすいトラブル、雨漏りの原因、修理・防水の工法、そして遮熱による暑さ対策について解説します。
| この記事を読んだら分かること |
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工場の屋根から雨漏りしている、屋根の傷みが気になるという方は、大進双建にご相談ください。
大進双建では、経験豊富な専門家が建物をしっかりと診断し、最も効果的な工法をご提案します。
Contents
工場の屋根は「金属屋根(折板)」と「陸屋根・屋上」で対処が変わる

工場の屋根は、大きく「金属屋根(折板屋根)」と「陸屋根・屋上」の2タイプに分かれ、どちらかによって雨の止め方も、必要な工事も変わります。
折板屋根(金属)|サビ・ボルトからの雨漏りと夏の暑さに注意
折板屋根は、金属の板を山型に折り曲げた屋根材です。
強度が高く広い面積を一度に覆えるため、工場や倉庫などで広く採用されています。
素材に用いられるガルバリウム鋼板などの金属は軽量で、建物への負担が少ないという特徴があります。
一方で、金属ならではの弱点もあるため注意が必要です。
表面の塗膜が劣化するとサビが進み、屋根材を固定するボルトやその周辺からサビが広がって、すき間や穴が雨漏りの入り口になります。
ボルトやシーリングの劣化が原因であれば部分補修で止まりますが、屋根材に穴が開くほどサビが進んでいれば、カバー工法や葺き替えといった改修が必要です。
大がかりな改修を避けるには、サビが広がる前の定期的な屋根塗装が欠かせません。
陸屋根・屋上|防水層で雨を止めるタイプ
陸屋根・屋上は、傾斜のほとんどない平らな屋根で、屋根材そのものではなく表面の「防水層」で雨水を受け止めるタイプです。
事務所棟や、比較的新しい工場・倉庫で採用されています。
このタイプで注意したいのは、防水層の劣化と排水まわりです。
ウレタンやシートなどの防水層は紫外線や雨で少しずつ傷み、ひび割れや摩耗が進むと雨水がしみ込みます。
また、ドレン(排水口)が詰まって水がたまると、弱った防水層から建物内部へ水が回ります。
陸屋根・屋上の対処は、劣化した防水層をつくり直す防水工事が一般的です。
陸屋根の防水工事については、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉陸屋根の防水工事|雨漏りを防ぐ構造とおすすめ工法・費用相場を解説
工場の雨漏りは「屋根材の穴」より接合部・排水まわりから起きる

工場の雨漏りは、屋根材の穴よりも、部材のつなぎ目や排水まわりが原因になっているケースが多くあります。
屋根材が原因だと思い込んで大がかりな改修をしても、本当の入り口が別にあれば雨漏りは止まりません。
ここでは、水が入り込みやすい以下の部位について解説します。
- フックボルトまわり
- 重ね部・端部のシーリング劣化
- パラペット・笠木
- ドレン・雨水の通り道のつまり
フックボルトまわり|金属屋根で多い水の入り口
工場の屋根に採用されることの多い折板屋根では、雨漏りの多くがボルトのサビから始まります。
ボルトは屋根面から突き出ており、雨や紫外線を直接受けてさびやすい部位です。
さびたボルトはゆるみや抜けを起こし、そのすき間から水が入ります。
サビが屋根材へ移る「もらいサビ」が広がると、屋根材にも穴が開きます。
定期的な塗装によるボルトと屋根材の保護、そしてボルトキャップによる頭部の保護が必要です。
重ね部・端部のシーリング劣化|見えにくい弱点
屋根材の重なりや、屋根と外壁の取り合いは、シーリング材で守られています。
シーリング材は屋根材より寿命が短く、紫外線でやせてひび割れます。
またこれらの部位は、屋根に上らなければ確認できません。
雨漏りの位置と水の入り口が離れていることも多いため、目視ではなく雨水の経路を追う調査が必要です。
シーリングのひび割れについての詳しい解説は、以下の記事を参考にしてください。
〈関連ページ〉シーリングのひび割れは放置NG|原因・リスクとプロに相談すべき理由を解説
パラペット・笠木|屋上まわりで見落とされやすい部位
屋上の防水層に問題がなくても、パラペットと笠木の不具合だけで雨漏りは起きます。
パラペットは屋上の外周に立ち上がった壁、笠木はその頂部を覆う仕上げ材です。
屋根と外壁の境目にあたるため構造が複雑で、防水層の立ち上がり、笠木の継ぎ目、固定ビスの穴などが水の入り口になります。
パラペットや笠木の雨漏りの原因や劣化のサインは、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉パラペット防水とは|雨漏りを防ぐポイントと劣化のサインや改修方法を解説
〈関連ページ〉笠木からの雨漏りの原因とは?放置するリスクや修理方法を解説
ドレン・雨水の通り道のつまり|雨水が逃げられなくなる
豪雨や台風のあとだけ雨漏りする場合、原因は排水能力の低下です。
ドレン(屋根の排水口)や、屋根の谷になった部分を流れる雨水の通り道が、落ち葉や土砂で詰まると、雨水が屋根面にたまります。
たまった水は弱った防水層やシーリングに長時間かかり続け、わずかな劣化からでも浸水します。
屋根面積の広い工場では水量も多く、被害が拡大するため注意が必要です。
ドレンの詰まりによる雨漏りについては、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉屋上ドレンの詰まり放置は雨漏りの原因になる|ドレンの役割や種類も解説
工場の屋根の雨漏りを放置すると、事業そのものが止まる

雨漏りを放置すると、以下のような事態につながるおそれがあるため注意が必要です。
- 製造ラインの停止:設備が濡れれば、点検のためにラインを止める必要がある
- 設備の故障:機器が浸水すれば、修理や買い替えの費用が発生する
- 在庫の汚損:保管中の製品や原材料が濡れれば、そのまま損失になる
- 納期の遅れ:ラインの停止は、そのまま出荷スケジュールに影響する
- 取引先の信用失墜:雨漏りによる遅延は「メンテナンスを怠った結果」と受け取られる
- 労働災害のリスク:床が濡れれば転倒、電気設備への浸水は漏電や火災につながる
工場の雨漏りは、建物の傷みだけでは終わりません。
生産と取引に直接影響します。
雨漏りは時間とともに被害が広がり、修理の範囲も費用も大きくなります。
天井のしみやポタポタという音に気づいた段階で、早めに専門業者へ相談しましょう。
工場の屋根の修理・メンテナンス工法と費用目安

工場の屋根工事は、屋根のタイプと劣化の進み具合で選ぶ工法が変わります。
ここでは代表的な4つの工法を、それぞれどんなケースに向いているかとあわせて解説します。
防水工事(ウレタン・シート)|陸屋根・屋上の雨漏りに
陸屋根や屋上の雨漏りは、防水層をつくり直す防水工事で止めます。
ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねて継ぎ目のない防水層をつくる工法です。
複雑な形状や設備配管のまわりにも施工できます。
シート防水は、塩化ビニルなどの防水シートを貼り付ける工法です。
あらかじめ工場で製造されたシートを使うため品質が安定しており、広い屋上を一度に施工できるのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いているケース | ・陸屋根、屋上の防水層が劣化している ・防水層のひび割れや摩耗が広範囲に出ている |
| メリット | ・屋上全体の防水性能を回復できる ・既存の防水層の上から施工できる場合がある |
| 注意点 | ・下地の状態によって適した工法が変わる ・排水まわりの処理を含めて計画する必要がある |
ウレタン防水の詳しい施工方法については以下も参考にしてください。
シーリング・部分補修|弱点部位のピンポイント対処
原因が接合部に特定できれば、部分補修で雨漏りが止まることがあります。
たとえば以下のような補修工事が一般的です。
- 劣化したシーリング材を打ち替える
- さびたボルトを交換する
- 笠木の継ぎ目を処理する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いているケース | ・雨漏りの原因がボルトや接合部に特定できている ・屋根材そのものは問題ない状態 |
| メリット | ・工期を短く抑えられる ・屋根全体に手を入れないため費用を抑えられる |
| 注意点 | ・原因の特定が前提になる ・水の入り口を見誤ると雨漏りは止まらない |
屋根塗装|サビを防ぎ、屋根を長持ちさせる
屋根塗装は、折板屋根のような金属屋根を長持ちさせるための基本的なメンテナンス方法です。
サビや古い塗膜をケレンで落とし、防錆塗料を塗り重ねて屋根材とボルトを保護します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いているケース | ・折板屋根にサビ、色あせ、チョーキングが出ている ・雨漏りが起きる前の予防メンテナンス |
| メリット | ・サビの進行を抑え、屋根材の寿命を延ばせる ・塗料によっては屋根表面の温度上昇を抑える効果も期待できる※ |
| 注意点 | ・穴あきや雨漏りが発生したあとでは適用できない ・下地処理(ケレン)の精度が仕上がりを左右する |
※暑さ対策については、「工場の暑さ(遮熱)対策も屋根から」であらためて解説します。
カバー工法・葺き替え|屋根材が寿命を迎えた場合
サビによる穴あきが広範囲に及ぶなど、屋根材そのものが寿命を迎えている場合は、大がかりな改修が必要になります。
カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法、葺き替えは既存の屋根を撤去して新しくする工法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いているケース | ・屋根材の穴あきや腐食が広範囲に及んでいる ・塗装や部分補修では雨漏りを止められない |
| メリット | ・屋根の性能を根本から回復できる ・カバー工法は既存屋根の撤去が不要になる |
| 注意点 | ・建物の構造や劣化状況によっては採用できない ・工事の可否や工法の選択に専門的な調査が欠かせない |
まずは現地調査で屋根の状態を確認し、塗装や部分補修で対応できるかどうかを見極めることが大切です。
工場の屋根工事の費用の目安
工場の屋根工事の費用は、工事内容と施工面積によって決まります。
大進双建でご案内している料金の目安は、以下のとおりです。
| 工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| ウレタン塗膜防水|密着工法 | 4,000円〜/㎡ |
| 塩ビシート防水(密着工法) | 5,500円〜/㎡ |
| 塩ビシート防水(機械固定工法) | 6,500円〜/㎡ |
| シーリング工事 | 1,000円〜/m |
| 部分補修 | 25,000円〜(実働人工+材料費) |
※折板屋根の塗装費用は、屋根の形状、面積、サビの進み具合、足場の条件によって大きく変わるため、現地調査のうえでお見積もりいたします。
※ 工事費用は屋根の種類・面積・劣化状況・現場条件により変動します。掲載内容は一般的な考え方を示すものであり、特定の金額を保証するものではありません。
上記に加えて、施工面積、劣化の進み具合、足場や高所作業の条件、ボルト交換や下地補修といった付帯工事の有無によって総額は変わります。
相場だけを見て判断せず、屋根の状態を確認したうえで見積もりを取ることが確実です。
神奈川で工場の屋根の修理やメンテナンスをご検討中の方は、大進双建へご相談ください。
大進双建では、無料の現地調査で屋根の状態を確認したうえで、屋根に合った工事方法をご提案します。
また、自社管理体制のため、無駄な中間マージンがかかりません。
<料金について>
工場の暑さ(遮熱)対策も屋根から

工場の夏の暑さは、屋根から入る熱が大きな原因です。
とくに、折板屋根のような金属屋根は熱を伝えやすく、日射を受けると屋根そのものが高温になります。
工場や倉庫は天井裏に断熱材を設けない構造が多いため、屋根が受けた熱がそのまま室内へ伝わります。
2025年6月に改正労働安全衛生規則が施行され、職場の熱中症対策は事業者の義務となりました。
暑さ指数(WBGT)28度または気温31度以上の場所で連続1時間以上または1日4時間を超える作業を行う場合、報告体制の整備や対応手順の作成が求められます。
〈参照〉厚生労働省:職場における熱中症予防情報ウェブサイト「労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について(令和7年5月20日付け基発0520第6号)」
義務づけられているのは体制や手順の整備であり、屋根の工事そのものが求められているわけではありません。
ただし、屋根からの熱を抑えて作業環境を改善することは、熱中症のリスクを根本から下げる対策になります。
その方法のひとつが、日射を反射する遮熱塗料での塗装です。
屋根塗装のタイミングで遮熱塗料を採用すれば、サビを防ぐメンテナンスと暑さ対策を同時に行えます。
屋根の工事には足場の設置が必要になるため、雨漏りの補修や塗装を検討するタイミングであわせて相談しておくと効率的です。
工場の屋根工事に関するよくある質問

最後に、工場の屋根工事について多く寄せられる質問にお答えします。
Q. 工場を稼働させたまま工事できますか
A. 屋根の上で行う工事のため、多くの場合は稼働を止めずに施工できます。
ただし、屋根に穴を開ける工程がある場合や、塗料のにおいが室内に入る可能性がある場合は、作業時間の調整が必要になることがあります。
工場ごとに設備の配置や生産スケジュールは異なるため、現地調査の際に稼働状況を伝えておきましょう。
Q. 雨漏りの応急処置はどうすればよいですか
A. 水が落ちてくる場所にバケツを置き、設備や製品を移動させて濡れを防ぎます。
電気設備の近くで漏水している場合は、感電や漏電の危険があるため、速やかに電源を切って専門業者へ連絡してください。
防水テープやコーキングで穴をふさぐ方法もありますが、いずれも一時的な処置にすぎません。
また、雨の日の屋根は滑りやすく、危険が伴います。
応急処置は室内でできる範囲にとどめ、原因の特定と修理は専門業者にお任せください。
Q. 雨漏りの修理に火災保険は使えますか
A. 台風や豪雨など、自然災害が原因の雨漏りであれば、火災保険が適用される場合があります。
一方で、経年劣化による雨漏りは対象外となるのが一般的です。
判断は保険会社や契約内容によって異なるため、修理を依頼する前に、加入している保険の内容を確認しておくことをおすすめします。
工場の屋根の防水工事は大進双建にお任せください

ここまで、工場の屋根に起きるトラブルと、その原因やメンテナンスの工法を紹介してきました。
工場の雨漏りは、屋根材の穴よりも、ボルトや接合部、笠木、排水まわりから起きていることが少なくありません。
また、雨漏りを放置すると大がかりな改修や稼働の停止にもつながります。
天井のしみや水の音に気づいた段階で屋根の状態を専門業者に調査してもらいましょう。
工場の屋根の雨漏りが気になる方は、大進双建へご相談ください。
大進双建は、神奈川県を中心に雨漏りの原因調査から防水工事まで一貫して対応しています。
屋根の状態を確認したうえで、その工場に合った工事方法をご提案いたします。
監修者情報

- 株式会社大進双建 代表取締役
-
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。
一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士
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