外壁タイルの張替え費用相場と単価|補修との違いや費用を抑えるポイントを解説

外壁タイルは、建物の印象を左右するだけでなく、外壁を雨や風から守る重要な仕上げ材です。
しかし年数の経過とともに、タイルの浮きや剥がれ、ひび割れといった劣化が進行し、放置すると落下や漏水などのトラブルを招くおそれがあります。
そのため、状況に応じて補修や張替えを行い、早めにメンテナンスすることが大切です。
この記事では、神奈川の防水工事のプロフェッショナル「大進双建」が、外壁タイルの張替え費用相場や費用を抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。
| このコラムのポイント |
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Contents
外壁タイルの張替えが必要になる症状と原因

外壁タイルは耐久性に優れていますが、長年の使用や外的要因によって少しずつ劣化が進みます。
劣化が起こる主な原因を理解し、適切なメンテナンスや工事のタイミングを判断しましょう。
外壁タイルが劣化する原因
外壁タイルが劣化する主な原因は、以下の4つに分けられます。
- 経年劣化による下地モルタルの劣化
- 気温差・凍結・雨水による膨張収縮
- 地震や構造の動きによるひずみ
- 施工不良・使用材料の不適合
複合的な要因が重なることで、タイルは徐々に浮きや剥がれ、最終的には落下の危険を伴う劣化へと進行します。
早めに原因を把握し、適切な補修・張替え計画を立てることが重要です。
外壁タイルの劣化症状
外壁タイルの劣化は、初期の小さな変化から徐々に進行していきます。
外観だけで判断しづらいケースも多く、以下の症状の種類を知っておくことが早期発見につながります。
- タイルの浮き
- タイルの剥がれ・欠け
- ひび割れ・目地の劣化
これらの症状を放置すると、タイルの落下事故や雨水の浸入による構造体の劣化など、建物全体の安全性に関わるトラブルにつながるおそれがあります。
早めに専門業者による打診調査などを行い、劣化の範囲や原因を正確に把握することが大切です。
外壁の劣化を防ぐ防水工事についてはこちらの記事を参考にしてください。
〈関連ページ〉外壁の防水工事が必要な理由|劣化を防ぐ方法や工事の種類・施工事例を紹介
張替えが必要なケースと、補修で対応できるケースの違い
外壁タイルの劣化が確認された場合でも、すべてを張り替える必要があるとは限りません。
タイルの状態や下地の劣化度合いを正確に見極めることで、部分補修で十分対応できる場合と、張替えが必要な場合を判断できます。
| 状況 | 適した対応 | 主な理由 |
|---|---|---|
| タイルの浮きや剥がれが広範囲に見られる | 張替え工事 | 下地モルタルや接着層が劣化しており、補修では再発の恐れがある |
| 欠け・剥離が複数箇所に発生している | 張替え工事 | 美観・安全性を確保するため再施工が望ましい |
| 一部のタイルが浮いている | 補修工事 (樹脂注入) |
局所的な劣化のため、注入補修で密着を回復できる |
| ひび割れが浅く狭い範囲に留まっている | 補修工事 (接着・目地補修) |
表面の補修で延命が可能 |
張替え工事は、下地からやり直すため耐久性が高く、長期的に安心できる反面、施工範囲が広いと費用は高くなります。
一方、補修工事は比較的短期間・低コストで対応できますが、下地劣化が進んでいる場合には再劣化のリスクも残ります。
正確な判断には打診調査や赤外線調査などの専門的な診断が欠かせません。
症状の程度や建物の使用年数に合わせて、最適な方法を提案できる業者に相談しましょう。
外壁の状態が気になる方は、神奈川県の「大進双建」にお気軽にご相談ください。
丁寧な現地調査で劣化診断から最適な補修・張替え方法をご提案しています。
外壁タイル張替えの費用相場

外壁タイルの張替え費用は、工事の規模によって大きく異なります。
たとえば、外壁全体を張り替えるリフォームでは1㎡あたり約12,000〜22,000円が相場ですが、部分的な補修や張替えの場合は1枚あたり数百円〜数千円単位で見積もられるケースが一般的です。
ただし、施工範囲や下地の状態、使用するタイルの種類によって金額が大きく変動します。
大進双建では、参考価格として次のような目安を設けています。
- タイル張替え:1枚あたり650円〜
- 爆裂補修:1箇所あたり1,000円〜
- 注入:1穴あたり450円〜
また、見積もりを比較する際は「どこまでの範囲を含む金額か」を確認することが重要です。
同じ「張替え」と表記されていても、下地補修・廃材処理・防水処理などの付帯工事が含まれているかどうかで総額は大きく異なります。
大進双建の詳しい外壁タイルの張替えや補修工事についてはこちらも参考にしてください。
<外壁補修>
外壁タイル張替えの料金構成と費用を左右する要素

外壁タイルの張替え費用は、建物の条件や使用する材料、施工内容によって大きく変わります。
同じ面積の建物でも、使用する材料や工法、現場条件によって数十万円単位で差が出ることも珍しくありません。
ここでは、費用がどのような項目で構成され、どんな要因で変動するのかを解説します。
外壁タイル張替えの料金構成の主な項目
外壁タイル張替え工事の見積もりは、主に以下のような項目で構成されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材料費 | タイル本体・接着剤・目地材などの副資材費 |
| 施工費 | 既存タイル撤去・下地処理・張付けなどの人件費 |
| 足場費用 | 安全確保のための仮設足場。全体の1〜2割が目安 |
| 廃材処理費 | 撤去したタイルやモルタルの運搬・処分費用 |
| 諸経費 | 管理費・搬入出費・養生などの付帯費用 |
※金額は工事規模・高さ・施工範囲によって大きく変動します。
これらの費用を合計したものが、外壁タイル張替えの総額となります。
見積もりを確認する際は、どの項目が含まれているか・除外されているかをチェックしておくことが重要です。
外壁タイル張替えの費用を左右する主な要素
外壁タイル張替えの費用は、以下のような要素によって変動します。
- タイルの種類・品質:磁器質・せっ器質など素材によって価格差が生じる
- 施工範囲・工事規模:部分補修か全面改修かで費用構成が異なる
- 施工方法:湿式・乾式の違いで材料費と人件費が変わる
- 下地の状態:補修が必要な場合は追加費用が発生する可能性がある
- 足場設置の必要性:高所作業や複数箇所補修では全面足場が必要な場合もある
建物全体の外壁改修を検討している場合は、大規模修繕工事として計画的に行われます。
詳しい費用目安や時期の考え方については、こちらの記事で解説しています。
〈関連ページ〉【マンションの大規模修繕】周期は何年ごと?時期の見極め方と費用を抑える方法
外壁タイル張替えの費用を抑えるポイント

外壁タイルの張替えは、建物の規模や状態によって費用が大きく変わりますが、事前の準備と計画次第でコストを抑えることが可能です。
ここでは、コストと品質のバランスをとりながら賢く工事を進めるための3つのポイントを紹介します。
事前の劣化診断で施工範囲を明確にする
外壁全体を張り替えるのではなく、劣化が進行している部分だけを修繕することで大幅なコスト削減につながります。
専門業者による打診調査や赤外線診断を実施すれば、浮き・剥がれなどの範囲を正確に把握でき、不要な工事を避けられます。
防水工事・シーリング工事との同時施工で足場費を節約する
外壁工事では、足場の設置費用が全体の1〜2割を目安とするのが一般的です。
タイル張替えと同時に防水工事やシーリング工事を行うことで、足場を共用できるため、結果的にトータルコストを抑えられます。
特にビルやマンションの大規模修繕では、工事をまとめて計画することが経済的です。
シーリング工事の必要性やメンテナンス時期についてはこちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉シーリング防水工事の種類や費用相場を解説|メンテナンス時期のサインや見極め方も
複数業者からの見積もりを比較する
同じ工事内容でも、業者によって見積もり基準や含まれる項目が異なります。
最低でも2〜3社の見積もりを比較し、費用の差だけでなく、下地補修・防水処理・保証内容まで確認しましょう。
安さだけで判断せず、「何が含まれているか」を明確に比較することがポイントです。
神奈川県で外壁改修をご検討の方は、大進双建までお気軽にご相談ください。
現地調査の上で、劣化状況に合わせた最適な補修・張替えプランとお見積もりをご提案いたします。
施工事例紹介|外壁タイル2,700枚の張替え工事
今回ご紹介するのは、外壁タイルに劣化や汚れが見られたマンションで実施した約2,700枚のタイル張替え工事の事例です。

施工前の外壁には、経年によるタイルの浮きや色むらが確認されていましたが、張替え後は表面のムラがなくなり、美観と防水性が大幅に向上しています。

既存のデザインと色調を活かしつつ、新しいタイルを均一に施工することで、建物全体の印象を損なうことなく自然な仕上がりを実現しました。
劣化範囲が広く見えても、適切な診断と部分的な張替えで、コストを抑えながら外壁の美観と耐久性を取り戻すことが可能です。
外壁タイルの張替えなら「大進双建」にお任せください!

外壁タイルの張替え費用は、劣化の範囲や下地の状態、使用するタイルの種類によって大きく変わります。
まずは専門業者による現地調査で劣化状況を把握し、補修で対応できるのか、張替えが必要なのかを見極めることが重要です。
複数の見積もりを比較し、費用と品質のバランスを考慮して進めることで、長期的に安心できる外壁を維持できます。
外壁の浮きや剥がれが気になる方は、神奈川県の「大進双建」にお気軽にご相談ください。
現地調査から最適な補修・張替えプランをご提案いたします。
監修者情報

- 株式会社大進双建 代表取締役
-
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。
一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士
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