台風で雨漏りしたときの原因と対処法|修繕費用や火災保険の適用も解説

台風で雨漏りしたときの原因と対処法|修繕費用や火災保険の適用も解説

台風のシーズンになると「突然雨漏りした」というご相談が増えます。

強風や豪雨は、屋根や屋上の劣化部分から雨水を浸入させ、室内に深刻な被害を引き起こす要因です。

この記事では、神奈川の防水工事のプロフェッショナル「大進双建」が、台風による雨漏りの主な原因や応急処置の方法を紹介します。

さらに、修繕費用の目安や火災保険が使えるケースについても解説しますので、費用面での不安がある方もぜひ参考にしてください。

このコラムのポイント
  • 台風による雨漏りの主な原因(屋上防水・外壁・排水不良・破損)を解説します。
  • 台風時の応急処置方法と、放置すると起こる被害を紹介します。
  • 修繕方法と費用の目安、火災保険が適用できるケースをわかりやすく説明します。

 

台風で雨漏りが起きる主な原因

台風で雨漏りが起きる主な原因

台風による雨漏りの原因の多くは、屋根や屋上の経年劣化や排水不良です。

普段の雨では問題がなくても、台風の強風や豪雨が重なることで一気に浸水が進み、雨漏りとして表面化します。

屋上防水の劣化

台風時の雨漏りで最も多いのが、屋上防水の劣化です。

屋上の防水層にひび割れ・浮き・剥がれなどがあると、強風や豪雨でその部分から雨水が浸入します。

普段の雨では目立たなくても、台風のように横殴りの雨が長時間続くと一気に浸透し、室内に雨漏りが発生しやすくなります。

また、一般的に屋上防水は10年を超えると劣化が進みやすいため、定期的な点検と補修が欠かせません。

外壁やシーリングの劣化

外壁のひび割れや、目地に施工されているシーリング(コーキング)の劣化も台風時の雨漏り原因になります。

普段の雨では浸水しない程度の微細な隙間でも、横殴りの豪雨を受けることで一気に内部に水が入り込みます。

特にマンションでは、外壁の繋ぎ目であるシーリングの劣化によりひび割れや剥がれが発生し、そこから雨水が侵入するケースが少なくありません。

 

外壁の防水工事については、こちらの記事で詳しく解説しています。

>関連リンク:外壁の防水工事が必要な理由|劣化を防ぐ方法や工事の種類・施工事例を紹介

排水不良

屋上やベランダにあるドレン(排水口)や雨樋(あまどい)の詰まりも、台風時に雨漏りを招く大きな要因です。

落ち葉やゴミが溜まったまま放置されると、豪雨の際に水が排出されず、屋上がプールのような状態になってしまいます。

半年に1回程度は、屋上やベランダのドレン周辺の状況を確認しましょう。

 

屋上ドレンの詰まりについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。

>関連リンク:屋上ドレンの詰まり放置は雨漏りの原因になる|ドレンの役割や種類も解説

強風による破損

台風の強風は、建物のさまざまな部分を破損させる大きな要因です。

代表的な事例としては以下のものがあります。

  • 屋根材のずれや浮き
  • 飛来物が外壁やベランダに衝突して生じる破損
  • 強風で飛ばされた物体による窓ガラスの破損
  • サッシや建具にズレや歪みが生じ、隙間から雨水が入り込む など

 

台風による雨漏りの修理は神奈川県の「大進双建」にご相談ください。

多くの防水工事で培ってきた技術力を活かし、ていねいで耐久性が高い仕上がりをご提供いたします。

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台風による雨漏りの応急処置

台風による雨漏りの応急処置

台風によって雨漏りした場合、被害を最小限に抑えるためには以下のような応急処置が有効です。

  • ブルーシートでの屋根・屋上の養生
  • 雨樋やバケツでの一時対応
  • 防水テープやシーリング材での簡易補修

ただし、屋根や屋上での作業は強風や足場の不安定さから非常に危険です。

無理に自分で対応しようとせず、身の安全を最優先にしてください。

また、応急処置はあくまで被害拡大を抑えるための一時対応に過ぎません。

台風後は建物全体に目立たない損傷が残っていることも多いため、必ず専門業者に点検と修繕を依頼しましょう。

雨漏りを放置すると起こる被害

雨漏りを放置すると起こる被害

雨漏りは、時間が経つほど被害が拡大します。

目に見える被害だけでなく、建物の内部構造や居住環境に深刻な影響を与える点に注意が必要です。

建物が劣化する

建物の内部に水分が長期間入り込むと、木造部分は腐食し、鉄骨は錆びて強度が低下します。

また、天井や壁にシミができ、内装材が変色や剥がれを起こすことも珍しくありません。

マンションなど集合住宅の場合、一部屋の雨漏りが原因で上下階や隣室にまで影響が及び、入居者とのトラブルに発展する場合もあるため注意が必要です。

カビやダニによる健康被害

雨漏りは建物だけでなく、居住者に深刻な健康被害をもたらす可能性があります。

建物内部に浸入した雨水により湿気がこもることでカビやダニが発生しやすくなり、アレルギーや呼吸器系への悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

修繕費用が膨らむ

雨漏りを放置すればするほど、修繕にかかる費用は高額になります。

小さな隙間やシーリングの補修で済んだものが、内部構造の腐食や断熱材の劣化にまで広がると、部分補修では対応できず、大規模な改修工事が必要になる場合があります。

雨漏りを発見したらすぐに専門家に相談するのがおすすめです。

 

雨漏りを放置すると起こる被害をこちらの記事でも詳しく解説しています。

>関連コラム:雨漏りを放置するとどうなる?雨漏りの原因やメンテナンス方法を徹底解説

台風による雨漏りの修繕方法と費用の目安

台風による雨漏りの修繕方法と費用の目安

台風による雨漏り修理の方法は、被害の大きさや劣化の状況によって異なります。

代表的な修繕方法と費用の目安は以下のとおりです。

修繕方法 修繕内容例 費用の目安
シーリング打ち替え 外壁目地や開口部周りのシーリング補修 1mあたり400~1,000円前後
防水層トップコート塗り替え バルコニーの床面、ビルの屋上など、既存のウレタン・FRP・シート防水の表面保護塗装 ・ウレタン防水 2,000~2,500円/㎡
・FRP防水 2,500~3,000円/㎡
・シート防水 1,000~2,000円/㎡
ウレタン防水(密着工法) 既存下地に直接ウレタンを塗布し新しい防水層を形成 4,000円〜/㎡
アスファルト防水(トーチ工法など) アスファルトルーフィングを重ねて加熱施工 5,500円〜/㎡
シート防水(機械固定工法) 防水シートを固定・接着し全面改修 6,500円〜/㎡
FRP防水 ガラス繊維強化プラスチックを用いた防水層施工 6,500円〜/㎡

 

大進双建は下請け会社に任せず自社管理体制で施工を行うため、台風による雨漏り修理の費用を抑えつつ高品質な工事を実現しています。

台風による雨漏りの修理は、お気軽にご相談ください!

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台風による雨漏りは火災保険の適用になる場合がある

台風による雨漏りは火災保険の適用になる場合がある

台風による雨漏りは、火災保険の対象になる場合があり、状況によっては「風災補償」で修繕費用をまかなえる場合があります。

ただし、すべての雨漏りが対象となるわけではなく、適用条件や申請手続きの流れを理解しておくことが重要です。

火災保険の対象となる場合

台風や暴風雨によって屋根や外壁、雨樋などが破損し、それが原因で雨漏りが発生した場合は、保険の対象となる可能性が高いです。

対象となるケースは以下のとおりです。

  • 強風で屋根材が飛ばされた
  • 飛来物が外壁やベランダを破損した
  • 雨樋が外れて雨水が室内に浸入した

火災保険の対象にならない場合

経年劣化やメンテナンス不足が原因の場合は保険対象外となります。

具体的には以下のような場合です。

  • 長年放置していたシーリングのひび割れから浸水した
  • 防水層が耐用年数を過ぎて劣化していた
  • 以前から補修が必要とされていた箇所を放置していた

このような場合は台風をきっかけに雨漏りが表面化しても、自然災害ではなく「維持管理不足」とみなされるため、保険金は支払われません。

火災保険の適用可否はケースごとに異なるため、「自分の状況でも対象になるのか」を一度確認してみることが大切です。

台風による雨漏りについてよくある質問

台風による雨漏りについてよくある質問

最後に、台風による雨漏りについてよくあるご質問に回答します。

火災保険の申請は自分でできますか?

火災保険の申請は基本的に自分で行うことができます。

被害状況を写真で記録し、保険会社へ連絡、必要書類の提出という流れで手続き可能です。

ただし、屋根や屋上の破損状況は専門知識がないと判断が難しく、見積書や修繕報告書も業者に依頼しなければなりません。

そのため、申請に慣れていない場合や被害が広範囲に及んでいる場合は、火災保険の対応経験がある業者に相談するのがおすすめです。

雨漏りがなくても台風後は点検が必要ですか?

はい、点検が必要です。

台風直後は雨漏りが見られなくても、屋根材や防水層、シーリングなどに細かいひび割れやズレが生じている場合があります。

これを放置すると、次の大雨や台風の際に雨漏りが発生するリスクが高まります。

屋上ドレンや雨樋の詰まりは外からは気づきにくいため、台風後は専門業者に点検を依頼し、早めに補修を行うことが建物を長く守るポイントです。

雨漏り修理のことなら「大進双建」にお任せください!

雨漏りのことなら「大進双建」にお任せください!

台風による雨漏りは、放置すると建物全体に被害が広がります。

応急処置で被害を抑えつつ、専門業者に点検・修繕を依頼することが重要です。

大進双建」は、神奈川・東京・千葉・埼玉を中心に多くの雨漏り修理・防水工事の実績を持つ専門店です。

保険申請のサポートも含めた調査・修繕を承っています。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

監修者情報

高橋 博之
高橋 博之株式会社大進双建 代表取締役
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。

一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士