ベランダ・バルコニーの防水工事とは|主な工法と手順・費用の目安まで詳しく解説

ベランダ・バルコニーの防水工事とは|主な工法と手順・費用の目安まで詳しく解説

ベランダやバルコニーに、ひび割れ・雨染み・防水シートのめくれなどの異変が見られると、「そろそろ防水工事が必要かも…」と不安になる方もいらっしゃると思います。

防水層の劣化を放置してしまうと、雨漏りや建物内部の腐食につながる恐れがあります。

結果的に大掛かりな補修工事が必要になることもあるため、早めの対応が重要です。

この記事では、神奈川の防水工事のプロフェッショナル「大進双建」が、防水工事を行うべきタイミングや工事の流れ、主な工法と費用相場、信頼できる業者選びのポイントをご紹介します。

 

このコラムのポイント
  • ベランダ・バルコニーのよくある劣化症状について解説します。
  • ベランダ・バルコニーの防水工事の主な工法とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
  • 防水工事の主な工法と費用の目安、信頼できる業者選びのポイントも確認できます。

 

ベランダ・バルコニーの防水工事が必要な状態とは

ベランダ・バルコニーの防水工事が必要な状態とは

ベランダの床が変色している」「表面が浮いている」そんな小さな異変は、防水層の劣化が進行しているサインです。

まずは、ベランダやバルコニーに劣化の兆候がないか、目で見て確認できる症状をチェックしてみましょう。

ベランダ・バルコニーのよくある劣化症状

ベランダやバルコニーの防水層は、紫外線や風雨、経年劣化によって少しずつ傷んでいきます。

以下のような症状が見られる場合は、防水機能が弱まっている可能性があります。

  • 床面にひび割れや亀裂がある
  • 表面がブカブカしている、浮いているように見える
  • 防水シートや塗膜が部分的に剥がれている
  • 膨れ・しみ・変色が見られる
  • 雨が降った後、水たまりがなかなか引かない

このような症状があっても、すぐに大規模な工事が必要になるとは限りません。

ただし、劣化の進行度によっては早急な対応が必要なケースもあります。

防水層の劣化の放置によるリスク

防水層の劣化を放置すると、ベランダやバルコニーから建物内部へ雨水が入り込み、以下のような深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

  • 室内への雨漏り
  • マンションなどの場合、下の階への漏水
  • 木材や鉄骨の腐食・劣化
  • カビや結露による健康被害
  • 内装・外壁の張り替えなど、二次被害による工事費の増加

見た目に大きな変化がなくても、防水機能が失われていれば被害は目に見えないところで進行しています。

防水工事のタイミングとメンテナンス周期の目安

ベランダやバルコニーの防水層には寿命があり、使用されている工法によって耐用年数が異なりますが、5〜7年を目安に一度点検を受けるのがおすすめです。

ただし、これはあくまで目安であり、以下のような要因で劣化が早まる場合もあります。

  • 紫外線や風雨にさらされる時間が長い場所
  • 南向きや西向きなど、日当たりが強い場所にある
  • 排水口の掃除が不十分で、水が溜まりやすい
  • 重たい植木鉢や家具などを常時設置している
  • 屋根がない構造で雨風を直接受けやすい

まずは目視点検を行い、少しでも気になる点があれば早めに専門業者へ相談するのがおすすめです。

 

バルコニー・ベランダの防水工事を検討中の方は、神奈川県の「大進双建」にご相談ください。

多くの防水工事で培った技術力を活かし、丁寧に耐久性が高い仕上がりをご提供いたします。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

ベランダ・バルコニーの防水工事の主な工法と特徴

ベランダ・バルコニーの防水工事の主な工法と特徴

ベランダやバルコニーの防水工事には、いくつかの工法があります。

ここでは、代表的な3つの防水工法と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

ウレタン防水

ウレタン防水は、ウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法のことです。

柔軟性があり、施工面の形状を問わず対応できるため、住宅のベランダやバルコニーなどで広く採用されています。

ウレタン防水の耐用年数の目安は5〜12年となります。

メリット デメリット
・形状を選ばず施工できる
・つなぎ目がなく継ぎ目のない防水層
・改修が容易
・厚さムラや気泡が起きやすい
・施工技術に影響されやすい

 

ウレタン防水については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

>関連リンク:ウレタン防水とは?選ばれる理由と注意点を解説|施工工程やメンテナンス方法も紹介

シート防水

シート防水は、塩化ビニルやゴム製のシートを貼って防水層を形成する工法のことです。

施工スピードや仕上がりの均一性が魅力ですが、鋭利なものや飛来物による損傷、剥離には注意が必要です。

シート防水の耐用年数の目安は5〜10年となります。

メリット デメリット
・一定の品質が確保されやすく、施工ムラが出にくい
・耐候性・耐久性に優れた素材が多い
・工期が短く、天候の影響を受けにくい
・複雑な形状には不向き
・ 穴あきや剥がれリスクがある

 

シート防水については、こちらのコラムも参考にしてみてください。

>関連リンク:シート防水の種類と特徴|メリット・デメリットから工法、メンテナンス方法まで解説

FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維などの強化材とプラスチックを組み合わせて防水層を形成する工法のことです。

強度が高く、摩耗に強いのが特長です。

FRP防水の耐用年数の目安は5〜7年となります。

メリット デメリット
・軽量で強度が高い
・硬化が早く、耐酸性・耐衝撃性も高い
・硬化後は伸縮しにくく、建物の動きに弱い
・紫外線に弱い

 

FRP防水については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

>関連リンク:ベランダに適しているFRP防水の4つのメリットと3つのデメリットを解説|費用や耐久性も解説

 

防水工法の選定には、現地の状況や目的に合った判断が必要です。

バルコニー・ベランダの防水工事を検討中の方は、神奈川県の「大進双建」にご相談ください。

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ベランダ・バルコニーの防水工事の手順と工程

ベランダ・バルコニーの防水工事の手順と工程

ベランダやバルコニーでよく採用される代表的な防水工法の一般的な手順と工程は以下のとおりです。

ベランダ・バルコニー防水工事の一般的な手順​と工程
1.事前準備・清掃
・高圧洗浄機やブラシで、防水箇所の汚れや旧防水材を丁寧に除去します。
・劣化部分には補修材を用いて下地を整える。

2.プライマー塗布
・下地と防水層の密着度を高めるため、下地全体にプライマー(接着剤のような役割)を均一に塗布します。

3.シーリング・入隅処理(必要な場合のみ)
・床と壁の継ぎ目や細かな隙間にはシーリング材(コーキング)を充填し、水の侵入を防ぐ処理を行います。

4.防水層の形成
・工法によって工程が異なります。

5.トップコート塗布(仕上げ)
・トップコートを全体に塗布し、乾燥後、全工程が完了。

 

天候や乾燥時間にも注意を払い、慎重に進めることが大切です。

各防水工法によるベランダ・バルコニー工事の工期は以下のとおりです。

  • ウレタン防水:3~7日程度
  • シート防水:1~4日程度
  • FRP防水:1~2日程度

詳細な日数は現地調査・見積もり時に業者へご確認ください。

ベランダ・バルコニーの防水工事にかかる費用相場

ベランダ・バルコニーの防水工事にかかる費用相場

防水工法の種類や施工範囲、建物の状態によって金額は大きく変動します。

主な工法ごとの㎡単価と防水工事にかかる費用の目安は以下の通りです。

工法 単価目安
ウレタン防水 2,000~2,500円/㎡
シート防水 1,000~2,000円/㎡
FRP防水 2,500~3,000円/㎡

 

ただし、上記はあくまで単価の目安であり、実際は依頼する施工業者によっても変動することを覚えておきましょう。

また、同じ面積でも下地の状態や施工条件により総額は変動するため、正確な費用を知りたい場合は現地調査・見積もりを依頼するのがおすすめです。

 

防水工事の際に活用できる補助金については、こちらの記事で解説しています。

>関連リンク:防水工事に使える補助金とは?事例や防水費用を抑える方法も解説

ベランダ・バルコニーの防水工事で失敗しないための業者選びのポイント

ベランダ・バルコニーの防水工事で失敗しないための業者選びのポイント

長期的に安心できる仕上がりにするためには、信頼できる業者を見極めることが大切です。

ベランダ・バルコニーの防水工事で失敗しないための業者選びのポイントは以下のとおりです。

  • 豊富な施工実績があるか
  • 専門性と資格保有者が在籍しているか
  • 無料点検や劣化診断を実施しているか
  • 必要な工事と不要な工事を明確に説明してくれるか
  • 保証内容・アフターサービスが充実しているか

防水工事は専門的な技術が必要なため、防水工事の経験をどの程度持っているかが重要です。

実績のある業者は、現場の状況に応じた的確な提案と確かな技術を持っています。

また、防水工事専門業者や、防水施工技能士などの資格保有者が在籍しているかの確認もしましょう。

 

バルコニー・ベランダの防水工事を検討中の方は、神奈川県の「大進双建」にご相談ください。

多くの防水工事で培った技術力を活かし、建物の状態に合わせた防水方法をご提案しています。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

ベランダ・バルコニーの防水工事についてよくある質問

ベランダ・バルコニーの防水工事についてよくある質問

最後に、ベランダ・バルコニーの防水工事についてよくある質問に回答します。

ベランダの防水工事は自分でできますか?

小規模な補修であれば、防水塗料やコーキング材を使ってDIYで対処することも可能です。

ただし、以下のような場合では専門業者による施工をおすすめします。

  • 劣化の範囲が広い
  • 膨れ・浮き・雨漏りなどの症状がある
  • 防水層の剥がれや複数箇所のひび割れが見られる

見た目が整っていても、下地や防水層の大規模補修が必要な場合もあります。

不安がある場合は無料点検を実施している専門業者へ相談しましょう。

ベランダ防水工事の最適なタイミングはいつですか?

ベランダやバルコニーの防水工事は、防水層の劣化症状が現れる前に計画的に行うことが大切です。

新築・前回の工事から5〜10年経過している場合や、建物全体のメンテナンス時期と重なるタイミングで行うのもおすすめです。

劣化が進んでからでは補修範囲が広がり、費用も高額になる可能性があるため、気になる症状がある場合は早めの点検をしましょう。

防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

ベランダやバルコニーの劣化を放置すると、雨漏りや構造部の腐食など、建物全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

防水工事の手順や費用の目安を把握し、建物に適した工法で信頼できる業者に依頼することが大切です。

大進双建では、豊富な防水工事の実績をもとに、建物の状況やご予算に合わせた最適なプランをご提案しています。

「防水層の膨れが気になる」「雨漏りが心配」「資産価値を守りたい」など、どんな小さな不安でも構いません。

まずはお気軽にご相談ください。

監修者情報

高橋 博之
高橋 博之株式会社大進双建 代表取締役
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。

一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士