マンションで雨漏りが起きた際の対処法は?責任や放置するリスク・修繕方法も解説
マンションの屋上からポタポタと水が落ちてくるのを見て、頭を抱えているオーナー様も多いのではないでしょうか。
雨漏りは放置すると建物全体の劣化を早め、入居者の方々にも迷惑をかける厄介な問題です。
この記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、雨漏りが発生した際の初期対応から、責任の所在・修繕方法・雨漏りを未然に防ぐための対策まで、事前に知っておくべき情報をわかりやすく解説します。
雨漏りの悩みを解決し、大切な資産を守るために、ぜひ最後までお読みください。
このコラムのポイント |
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Contents
マンションで雨漏りが起きた際の対処法
雨漏り発生時の初期対応が遅れると被害が拡大し、修繕費用もかさむ可能性があります。
ここでは、雨漏りが発生した際にまずやるべきことをご紹介します。
まずは応急処置で被害拡大を防ぐ
雨漏りを発見したら、まずは被害が広がらないように応急処置を行います。
応急処置はあくまで一時的なもので、根本的な解決にはなりませんが、被害を最小限に食い止めるために有効です。
天井から雨水がポタポタと落ちてくる場合は、天井から水が落ちてくる箇所にバケツや洗面器などを置いて受け止めます。
バケツだけでは対応しきれない場合は、ブルーシートなどを広げると、雨水が飛び散るのを防げます。
また、家具や家電製品が濡れないように、ビニールシートなどで覆っておくと安心です。
管理組合・入居者へ連絡する
応急処置と並行して、管理組合や入居者の方々へ速やかに連絡します。
賃貸管理を委託されている場合は、まず管理会社への連絡を優先しましょう。
管理会社は状況を適切に把握し、専門業者の手配や修理の段取りなど、必要な対応を迅速に進めてくれます。
入居者の方々には、雨漏りの状況や行った応急措置の内容、今後の対応予定について詳細に説明することが大切です。
雨漏りの状況を記録する
雨漏りの状況は、写真や動画で細かく記録します。
なかでも記録しておきたいのは以下4つです。
- 発生日時、場所(部屋番号、箇所など)
- 雨漏りの程度(ポタポタ落ちる、染みがあるなど)
- 被害状況(家具の濡れ具合、壁の染みなど)
- 応急処置の内容
これらの記録は、保険会社への請求や専門業者への修理依頼の際に、状況を正確に伝えるための資料となります。
写真や動画を撮影する際は、雨漏りの箇所だけでなく周囲の状況も記録しておくと、症状を判断するのに役立ちます。
専門業者へ依頼する
雨漏りの根本的な解決には、専門業者への依頼が不可欠です。
「業者が来るまでの間に少しでも自分で何とかしたい」こう思われるかもしれませんが、DIYでの修理はリスクが伴います。
原因を特定しきれず再発したり、不適切な工事で被害を拡大させたりするケースも少なくありません。
また、ご加入の保険が適用外となったり、責任の所在があいまいになったりするなど、思わぬトラブルを招く可能性もあります。
必ず専門業者へ依頼し、適切に修理してもらいましょう。
首都圏で屋上防水に関するお悩みをお抱えのオーナー様は、ぜひ大進双建へお問い合わせください。
雨漏りの原因特定から最適な修繕プランのご提案まで、専門家が親身に対応いたします。
マンションの雨漏りの責任と費用負担
雨漏りの応急処置が終わった次に気になるのは、誰が責任を負い、修理費用を負担するのかという点ではないでしょうか。
責任の所在は、雨漏りが発生した場所が共用部分(屋上・外壁・廊下など)か、専有部分(各住戸の内部)かによって異なります。
共用部分であれば管理組合が、窓の閉め忘れなど入居者の過失が原因の場合は、入居者が責任を負います。
賃貸マンションも同様の考え方ですが、オーナーが雨漏りの発生を知りながら対応を怠った結果として入居者に損害が発生した場合には、損害賠償責任を負う可能性もあるため要注意です。
このように、雨漏りの責任の所在は複雑であるため、雨漏り箇所を特定し、個々のケースに応じた判断が必要です。
雨漏りを放置するリスク
「雨が降るたびに雨漏りするわけではないから、今回は様子を見よう」と雨漏りを放置すると、後々取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
建物自体の寿命を縮めるだけでなく、入居者の生活にも大きな影響を与えかねません。
ここでは、特に注意すべき、雨漏り放置により起こる2つのリスクについて解説します。
被害が拡大して修繕費が増加する
雨漏りを放置すると雨水が建物内部に浸透し、内装の腐食や鉄筋の錆びにつながります。
これにより建物の構造が劣化し、耐震性が低下する可能性があります。
また、雨漏りはカビの温床となり、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となることもあるため注意しましょう。
雨漏りの被害が進行すると修繕範囲が広がり、修繕費用が増加する可能性があります。
雨漏りは、早期発見と早期対応が修繕費用を抑えるためのポイントです。
資産価値が低下する
雨漏りによる建物の劣化は建物の美観を損ねるだけでなく、構造的な欠陥を生じさせ、建物の寿命を縮める原因の一つです。
建物の老朽化が進むと、将来の買い手が見つかりにくくなり、売却価格の下落につながります。
雨漏りは、建物の資産価値を大きく損なうため、放置せずに早めに修理することが大切です。
首都圏で雨漏り対策をご検討中のオーナー様は、ぜひ大進双建へお問い合わせください。
建物の価値を守るための最適なプランをご提案いたします。
マンションが雨漏りする原因と修繕方法
雨漏りの原因はさまざまで、建物の構造や築年数、立地条件などによって異なります。
ここでは、賃貸マンションでよく見られる雨漏りの原因と修繕方法について解説します。
屋上防水が劣化している
屋上は、一年を通して雨風や紫外線にさらされる過酷な環境にあります。
そのため、防水層は他の箇所に比べて劣化しやすく、ひび割れや剥がれが発生しやすいため雨漏りにつながります。
築年数が10年以上経過しているマンションでは、防水層の劣化が進んでいる可能性が高いため、注意が必要です。
防水工事の種類や費用は建物の状況や予算によって異なるので、専門業者に相談して適切な方法を選びましょう。
見積もりを取る際は、複数の業者から相見積もりを取り、工事内容や保証内容を比較することが防水工事を成功させるポイントです。
こちらの記事で、防水工事の見積もりを取る際に失敗しない方法を確認できます。
>関連リンク:防水工事の見積もりで損をしない3つのポイント|相見積もりを取るべき理由と優良業者の見分け方を解説
排水ドレンにゴミが詰まっている
屋上やベランダには、雨水を排水するための排水ドレンが設置されています。
排水ドレンにゴミや落ち葉などが詰まると、雨水が排水されずにたまり、防水層に負担をかけて雨漏りの原因となります。
特に周囲に樹木が多いマンションや、ゴミが飛びやすい台風シーズンには、排水ドレンの詰まりに注意が必要です。
予防として半年に1回の頻度で屋上を清掃し、詰まりを取り除くのが有効です。
また、排水ドレンが破損している場合は交換が必要なため、ドレンの周辺にすき間ができていないかなど清掃の際に確認しましょう。
劣化した排水ドレンの改修工事について、こちらで解説しています。
>関連リンク:改修用ドレンは防水工事に欠かせない|役割や設置方法、メリットまで解説
外壁塗装やコーキングが劣化している
屋上と並んで、雨風や紫外線に常にさらされている外壁も、雨漏りの原因となりやすい箇所です。
特に注意したいのが、塗装の劣化とコーキングのひび割れ・剥がれです。
塗装が劣化すると、外壁の防水性能が低下し、雨水が内部に浸入しやすくなります。
また、外壁の継ぎ目である“コーキング”が劣化するとひび割れや剥がれが発生し、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となります。
これらを一度に改修するのが「大規模修繕工事」です。
マンションの約7割は、12〜15年周期で防水工事や外壁塗装などの大規模修繕工事が実施されています。
〈引用〉国土交通省|令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査
外壁の状態によっては屋上防水と同時に大規模改修工事をした方が良い場合もあるため、専門業者に相談し、建物の状態を総合的に診断してもらうのがおすすめです。
こちらで、大規模改修工事の時期や費用を抑える方法を詳しく解説しています。
>関連リンク:【マンションの大規模修繕】周期は何年ごと?時期の見極め方と費用を抑える方法
マンションの雨漏りを防ぐには定期点検が重要
雨漏りは発生してから対処するよりも、未然に防ぐことが重要です。
定期的に点検することで、雨漏りの原因となる劣化を早期に発見し、適切な対策が可能です。
建物の状態を常に把握しておくために、専門業者による定期的な点検を検討しましょう。
一般的に、建物は築10年目ぐらいから劣化が目立ち始めるため、築10年を目安に専門業者による詳細な点検を行うのがおすすめです。
雨漏りが実際に発生する前に、定期的な点検と補修を受けることで、雨漏りのリスクを減らせます。
外壁のひび割れ・塗膜の剥がれ・シーリングの劣化など、建物からのSOSサインを見逃さないように注意しましょう。
大進双建では、目視だけでなく、打診検査や水濡れ試験など、状況に応じて適切な診断を行います。
雨漏り・防水工事・シーリング工事、屋根外壁のことなら大進双建にぜひお気軽にご相談ください!
防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!
雨漏りの放置は建物寿命を縮め、入居者の生活に関わる問題です。
「大進双建」には雨漏り診断のプロフェッショナルが在籍し、徹底した現地調査で雨漏りの原因を特定して、最適な修繕プランをご提案します。
「雨漏りが心配」「修繕費用を抑えたい」
そのようなお悩みをお持ちのオーナー様は、ぜひ「大進双建」にご相談ください。
お客様のマンションに寄り添い、最適な雨漏り対策をご提案いたします。
監修者情報

- 株式会社大進双建 代表取締役
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17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。
一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士