ウレタン防水の水ぶくれ放置はNG|発生する原因や対策、補修方法を解説

ウレタン防水の水ぶくれ放置はNG|発生する原因や対策、補修方法を解説|神奈川|大進双建

屋上のウレタン防水にはプクプクとした見た目の水ぶくれが発生することがあります。

放置すれば雨漏りや建物の構造劣化につながる可能性があり、早期発見・対処が必要です。

しかし「なぜ水ぶくれが起きるのか」「どう対処すべきか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、水ぶくれが発生する原因から具体的な対策方法、水ぶくれの補修方法まで、くわしく解説します。

建物の資産価値を守るため、ぜひ最後までごらんください。

 

このコラムのポイント
  • 水ぶくれを放置すると建物の構造体に悪影響をおよぼす恐れがあります。
  • 水ぶくれの主な原因は「水分の蒸発」と「施工不良」で、適切な工法選択で予防できます。
  • 防水層の状態を定期的にチェックし、水ぶくれ以外の症状も見逃さないことが大切です。

 

ウレタン防水とは

ウレタン防水とは|神奈川|大進双建

建物の屋上やベランダの防水工事で一般的に使われているウレタン防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類があります。

密着工法は、下地に防水材を直接密着させる方法です。

コンクリートなどの下地に、ウレタン樹脂を直接塗布して防水層を形成します。

工程がシンプルで工期を短くできるのが特徴です。

通気緩衝工法は、下地と防水層の間に「通気緩衝シート」と呼ばれる特殊なシートを敷き込む方法です。

シートには無数の小さな穴が開いており、下地からの湿気を外部へ逃がす役割があります。

下地の水分が防水層に与える影響を抑え、水ぶくれや剥がれを防ぎます。

 

通気緩衝工法は、以下のような屋上におすすめです。

  • すでに雨漏りが発生している
  • 湿気が多い
  • 下地の状態が悪い

 

賃貸マンションやアパートなど、長期的な維持管理が必要な建物では、通気緩衝工法を選ぶケースが増えています。

工事費用は密着工法より高くなりますが、水ぶくれなどのリスクの予防にはおすすめの工法です。

 

ウレタン防水の基本的な内容について、こちらで解説しています。

>関連リンク:ウレタン防水とは?選ばれる理由と注意点を解説|施工工程やメンテナンス方法も紹介

ウレタン防水に水ぶくれが発生する原因と対策

ウレタン防水に水ぶくれが発生する原因と対策|神奈川|大進双建

ウレタン防水の水ぶくれは建物の構造劣化につながる可能性があり、早めに対処しておくべき状態です。

適切な対策を取るために、発生する原因を理解しましょう。

水分の蒸発

水ぶくれの発生で多い原因が「水分の蒸発」です。

ウレタン防水を施工する際、下地に水分が含まれていると、施工後に水分が蒸発して防水層を押し上げてしまいます。

とくに古い建物や雨漏りが発生している場合に起こりやすい現象です。

対策

水ぶくれの範囲や防水層の状態によって部分的な補修が可能な場合もあります。

しかし、すでに雨漏りが発生している場合や湿気が気になる屋上では、ふくれが発生しにくい通気緩衝工法がおすすめです。

 

雨漏りしてしまった際の対処方法については、以下の記事でくわしく解説しています。

>関連リンク:マンションの雨漏り6つの対処法|雨漏りの原因や予防するポイントも解説

施工不良

水ぶくれのもう一つの原因が「施工不良」です。

雨が降った直後の施工や、下地の乾燥が不十分な状態で工事を進めてしまうと、内部に水分が残りやすくなります。

水分がウレタン防水の施工後に蒸発することで、水ぶくれが発生してしまいます。

対策

施工前に下地を乾燥させ、ひび割れや傷みを修復することが求められます。

また、優良な防水業者に依頼することが何より大切です。

 

防水工事を業者に依頼する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 施工実績が豊富か
  • アフターフォローが充実しているか
  • 保証内容は十分か
  • 見積もり内容に下地処理が含まれているか
  • 使用する材料のメーカーや品番が明記されているか

 

マンションやアパートの防水工事について「今の状態で大丈夫なのか不安」「適切な工法がわからない」など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。

豊富な施工実績を持つ大進双建が、建物に最適な防水工事をご提案させていただきます。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

ウレタン防水の水ぶくれ補修方法

ウレタン防水の水ぶくれ補修方法|神奈川|大進双建

ウレタン防水に発生した水ぶくれの補修方法は、大きさや範囲、防水の状態によって異なります。

ここでは、補修の判断基準から手順までくわしく解説します。

水ぶくれの補修手順
  • 状態確認:ふくれた部分が補修できる大きさか確認する
  • 水抜き作業:小さな水ぶくれの場合、針などで小さな穴を開けて水分を抜く
  • 乾燥:水分を抜いた後は、十分に乾燥させる
  • 防水材の塗布:乾燥後、ウレタン防水材を塗布する

 

ただし、以下のような場合は部分補修ではなく、全面改修工事の検討が必要です。

  • 前回の防水工事から10年以上経過している
  • 複数箇所に水ぶくれが発生している
  • すでに雨漏りが発生している
  • 防水層全体に劣化が見られる

 

賃貸物件の場合は、入居者とのトラブルを避けるために、部分補修で様子を見るのではなく全面改修を検討しましょう。

専門業者による適切な判断と施工が、建物の資産価値を守る重要なポイントです。

 

豊富な施工実績を持つ大進双建が、最適な補修方法をご提案させていただきます。

まずはお気軽にご相談ください!

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水ぶくれ以外の劣化症状|ウレタン防水の寿命は5〜10年

水ぶくれ以外の劣化症状|ウレタン防水の寿命は5〜10年|神奈川|大進双建

水ぶくれ以外にもウレタン防水の劣化を見つけた場合は、防水のメンテナンスを検討する時期です。

ここでは、主な劣化症状について解説します。

チョーキング現象

ウレタン防水の表面に白い粉が発生する現象を「チョーキング現象」と呼びます。

紫外線によって防水層が劣化し、塗膜が分解されて粉状になってしまう現象です。

表面を手で触ると白い粉が付着する場合は、すでに防水性能が低下している可能性が高く、防水業者による点検がおすすめです。

ひび割れ

経年劣化によって、ウレタン防水の表面にひび割れや亀裂が発生することがあります。

紫外線の影響を受けて、トップコート(保護層)からひび割れるケースが多いです。

ひび割れは雨水の侵入経路になる可能性が高く、小さなひび割れでも早めに補修しておくと安心です。

色あせ

ウレタン防水の色があせてきたら、劣化のサインです。

主に紫外線の影響によるもので、見た目の劣化だけでなく、防水性能の低下にもつながります。

色あせが目立つ場所は、他の部分よりも紫外線の影響を強く受けている証拠です。

日当たりの良い南向きの部分や、日中ずっと日が当たる場所などでは、劣化が早く進みやすいため、とくに注意して点検する必要があります。

劣化症状がなくても、5年に一度は業者による点検を受ける

ウレタン防水の耐用年数は、防水の仕様や環境にもよりますが、一般的に5〜10年程度です。

しかし、定期的なメンテナンスによって、寿命を延ばせます。

とくに重要なのが、トップコートの定期的な塗り替えです。

トップコートは紫外線から防水層を守る大切な役割を果たしますが、約5年で劣化が進むため、計画的な塗り替えが必要です。

新築や前回の防水工事から5年が経過したら、専門業者による点検を検討しましょう。

 

大進双建では、コスト・耐久性・保証内容を総合的に考慮した改修計画をご提案しています。

まずはお気軽にご相談ください。

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防水工法別のメリット・デメリットについてはこちらで解説しています。

>関連リンク:屋上防水の耐用年数の目安は?劣化症状や寿命を延ばすメンテナンスも紹介

防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

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防水工事は建物の寿命を大きく左右する重要な工事です。

屋上防水工事でお困りの方は、ぜひ「大進双建」までお気軽にご相談ください。

お客様のご希望や建物の状態を丁寧に確認し、最適な工法と施工プランをご提案いたします。

 

監修者情報

高橋 博之
高橋 博之株式会社大進双建 代表取締役
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。

一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士