屋上防水を自分でやるのは危険|メリット・デメリットや費用削減の方法を解説
近年、インターネット上には屋上防水を自分で施工する方法を紹介する動画や記事が数多く公開されています。
そのため「自分でもできるのでは?」とお考えの方が増えています。
しかし、専門知識や技術が必要な高所作業のため、安全面やトラブルのリスクが高いです。
本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、屋上防水を自分でやることのメリット・デメリットから、工事費用を賢く抑える方法まで、具体的に解説します。
安全で確実な屋上防水工事をお考えの方は、ぜひ最後までごらんください。
このコラムのポイント |
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Contents
屋上防水を自分でやるメリット・デメリット
屋上防水工事を自分でやることの、メリットとデメリットを解説します。
ご自身で施工を検討されている方は、これらを十分に理解したうえで判断しましょう。
メリット
ご自身で屋上防水工事を実施するメリットは、以下の2つです。
工事費用を抑えられる
まず一つ目のメリットは費用を削減できることです。
ウレタン防水工事を専門業者に依頼する場合、1平米あたり4,000〜7,000円程度かかることが一般的です。
自分で施工する場合は防水材料の購入費と道具代だけで済むため、初期費用を抑えられます。
ただし、これは作業時間や手間など実質的なコストを考慮しない場合の金額です。
施工不良による雨漏りの修繕費用が発生するリスクもあるため、長期的に見ると必ずしも費用対効果が高いとは言えません。
施工スケジュールを自由に決められる
二つ目のメリットは柔軟にスケジュールを決められることです。
防水工事は天候に左右されやすく、雨の日は施工できません。
自分で施工するのであれば、天気予報を確認しながら予定に合わせて自由に作業日を決められます。
しかし、専門業者に依頼する場合でも、スケジュールの負担はほとんどありません。
現地調査や契約時以外は基本的に立ち合いの必要がなく、通常の生活を送りながら工事を進めてもらえます。
経験豊富な専門スタッフが最適な施工時期を見極め、効率的に作業を進めてくれる安心感もあります。
デメリット
一方で、自分で屋上防水工事をするには注意すべき点が3つあります。
高所作業は事故の危険性がある
屋上での作業は、命に関わる重大な事故につながりやすい危険な高所作業です。
厚生労働省の調査によると、建設業での死亡事故の約4割が高所からの転落事故とされています。
内訳を見ると、屋根などの端や開口部からの転落が約3割、足場からの転落が約2割を占めています。
専門家でない方が不十分な安全設備のまま作業を行うと、事故のリスクは計り知れません。
プロの専門業者は安全帯を装着し、徹底した安全対策の上で作業を進めます。
施工不良が起きやすい
屋上防水工事は、国家資格「防水施工技能士」が必要とされるほど、専門性の高い工事です。
例えば、ウレタン防水は防水材料の塗布には適切な厚みの管理が必要で、シート防水は重ね代の幅や接着強度なども細かく管理が必要です。
これらを誤ると雨水が侵入する原因になります。
防水工事は一見単純に見えても、多くの専門的な判断が必要な作業です。
自分で防水工事をすると重要なポイントを見落としやすく、かえって雨漏りのリスクを大きくする可能性があります。
次に専門業者に防水工事を依頼する際に困る
自分で防水工事を行うと、将来的に専門業者に工事を依頼する際に支障をきたす可能性があります。
理由の一つが、防水材料の相性の問題です。
ホームセンターなどで入手しやすい水性塗料を使用すると防水性能が比較的低く、次回工事の際に使用できる塗料に制限が生じます。
さらに、不適切な施工による不具合へ対応するために、既存の防水層の撤去が必要になる可能性もあります。
撤去費用が追加で発生するため、結果的に費用が膨らみます。
防水工事は建物を長く維持するための重要な投資です。
短期的な費用削減にとらわれず、長期的な視点での工事方法検討が必要です。
アパートや所有物件の「屋上防水・外壁塗装」に関するお悩みがある方は、豊富な施工実績を持つ、大進双建にお気軽にご相談ください。
防水のプロフェッショナルが、建物の状態や予算に合わせて最適な工事プランをご提案いたします。
自分でやらずに屋上防水の費用を削減する方法
屋上防水工事を専門業者に依頼しても、賢く費用を抑える方法があります。
建物の安全性と耐久性を確保しながら、費用を適正に抑えられる4つの方法をご紹介します。
複数の業者に見積りをとる
費用を抑える効果的な方法が、“複数の防水工事業者から見積りをとる”ことです。
防水工事は、業者によって得意とする工法や使用する材料が異なります。
同じ面積の工事でも見積金額に大きな差が出ることがあります。
複数の見積りを比較検討することは、費用面以外にも有効です。
提案内容の具体性や、現場調査時の丁寧さ、質問への回答のわかりやすさなどから、業者の専門性や誠実さを判断できます。
最低でも3社程度から見積りを取得し、価格だけでなく提案内容や対応の質なども含めた判断がおすすめです。
複数の業者に見積もりを依頼する際の注意点について、こちらで解説しています。
>関連リンク:防水工事の見積もりで損をしない3つのポイント|相見積もりを取るべき理由と優良業者の見分け方を解説
自社施工の業者を選ぶ
自社施工の業者を選ぶことで費用を削減できる可能性があります。
防水工事業界では、元請け業者が工事を下請け業者に依頼するケースが多く見られます。
これは中間マージンが発生するため、どうしても工事費用が割高です。
一方、自社施工の専門業者は、現場調査から施工まで一貫して自社の作業員が担当します。
余分な外注費用が発生せず、コストを抑えた価格設定が可能です。
自社施工にこだわる大進双建では、平米あたり以下の価格帯で高品質な防水工事を提供しています。
自社施工の専門業者を選ぶことで、品質を維持しながらコストを抑えられます。
施工後のアフターフォローまで一貫して対応できることも、大きなメリットです。
定期的に点検とメンテナンスをする
屋上防水は定期的な点検やメンテナンスに手間をかけるほうが、トータルのコストを抑えられます。
屋上防水は、放置すると劣化速度が早まります。
専門家による定期点検を行い、小さな劣化の段階で適切な補修を施すことで、大規模な防水工事の実施時期を延ばすことが可能です。
「壊れてから直す」のではなく「壊れる前に予防する」という考え方で維持管理を行うことが、建物の資産価値を保ちながらコストを抑えるポイントです。
屋上防水によく見られる劣化症状について、こちらで解説しています。
>関連リンク:屋上防水の耐用年数の目安は?劣化症状や寿命を延ばすメンテナンスも紹介
大規模修繕工事と同時に行う
外壁塗装など、防水工事と一緒のタイミングに施工できる工事があれば、トータルの費用を抑えられます。
外壁塗装工事と屋上防水工事を同時に行うことで、仮設足場の設置費用や現場管理費などの諸経費を工事間で分散可能です。
工事を同時に行うことで工期も短縮でき、足場設置期間も最小限に抑えられます。
賃貸物件の入居者様への負担軽減にも効果的です。
計画的な工事のタイミング選びによって、品質を落とすことなく、合理的な費用で防水工事を実施できます。
自分でリスクを負うことなく、プロの技術で建物の資産価値を守りながら、コストを賢く抑えましょう。
大進双建では、屋上防水工事を大規模修繕と同時に行うことで、工事費用を抑えられる場合が多くあります。
コストと耐久性のバランスを考慮した工法選定について、まずはお気軽にご相談ください。
マンションやアパートの大規模修繕工事の周期についてこちらで解説しています。
>関連リンク:【マンションの大規模修繕】周期は何年ごと?時期の見極め方と費用を抑える方法
防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!
神奈川・東京・千葉・埼玉の防水工事なら「大進双建」にお任せください。
防水工事は建物の寿命に関わる重要な工事です。
屋上防水工事でお困りの方は、ぜひ「大進双建」までお気軽にご相談ください。
お客様のご希望や建物の状態を丁寧に確認し、最適な工法と施工プランをご提案いたします。
監修者情報
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17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。
一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士