屋上防水シートの補修はDIYでは難しい|補修が必要な劣化症状、長持ちする補修方法とメンテナンスを解説

屋上防水シートの補修はDIYでは難しい|補修が必要な劣化症状、長持ちする補修方法とメンテナンスを解説|神奈川|大進双建

屋上防水シートの補修はDIYで安く済ませたい」という声をよく耳にしますが、防水工事は建物の寿命を左右する重要な工事です。

防水シートの誤った補修は、かえって大きな被害につながるリスクがあります。

本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、DIYとプロ施工それぞれのメリット・デメリットから、防水シートの劣化症状、正しい補修方法、効果的なメンテナンス方法まで、詳しく解説します。

屋上シート防水の補修で失敗しないために、ぜひ最後までごらんください。

 

このコラムのポイント
  • 屋上防水シートのメンテナンスは、定期点検・トップコート塗り替え・排水口清掃など適切な維持管理が重要です。
  • 専門業者による診断は5年に1回程度が目安で、劣化状態の確認や今後の補修計画に必要不可欠です。
  • 適切なメンテナンスの実施で防水シートの寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを防げます。

 

屋上防水シートの補修はDIYでは難しい理由|DIYとプロ施工の違い

屋上防水シートの補修はDIYでは難しい理由|DIYとプロ施工の違い|神奈川|大進双建

ご自宅やマンションの屋上防水シートをDIYで補修しようとお考えの方も多くおられます。

しかし、DIYでの屋上シート防水の補修はおすすめできません。

屋上防水シートには高い耐久性と防水性が求められ、施工には専門的な技術と経験が必要です。

とくに、シートの接合部や端部は施工が難しく、接着不足や隙間ができやすい箇所です。

これらの部分の施工が不適切だと、雨水が浸入しやすくなり、結果的に雨漏りの原因になります。

また、屋上防水に補修が必要ということは、防水層が全体的に劣化している可能性が高いため、専門家に状態を確認してもらうことが重要です。

ここからは、DIYとプロへの依頼に、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのかを順番に解説していきます。

 

シート防水の基本的な内容を確認しておきたい方は、以下の記事を参考にしてください。

>関連リンク:シート防水の種類と特徴|メリット・デメリットから工法、メンテナンス方法まで解説

屋上防水シートをDIYで補修するメリット・デメリット

DIYでの補修には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 人件費などがかからず、材料費のみで済むため、費用を抑えられる
  • 施工業者が建物に出入りしないため、住人の方々の活動を制限せずに作業ができる

 

デメリット

  • 防水工事には適切な知識と技術が必要で、DIYでは施工ミスや施工不良のリスクが高くなる
  • 屋上での作業は危険を伴い、とくに柵のない建物では転落のリスクがある
  • ホームセンターで購入できる一般的な材料での施工は、業者用の高品質な材料よりも性能が劣る
  • DIYでの作業は時間がかかり、とくに1人で行う場合は労力と手間がかかる

 

屋上防水シート補修をプロに依頼するメリット・デメリット

プロに依頼する場合のメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

  • 熟練の技術を持つスタッフが作業するため、短い工期で高品質な施工が可能
  • プロの施工は耐用年数が長く、雨漏りなどのリスクを抑えられる
  • 建物や施工箇所の状況に合わせて、適切な工法や材料を選択できる
  • 保証やアフターメンテナンスがある

 

デメリット

  • DIYと比較すると、人件費などにより費用が高くなる
  • 業者とスケジュールを調整する必要があり、即時の対応が難しい場合がある
  • 多くの業者が存在し、信頼できる業者を選ぶのが難しい場合がある

 

このように、DIYとプロ施工にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

建物を長く使い続けるためには、専門家による適切な施工が賢明な選択です。

 

アパートや所有物件の「屋上防水・外壁塗装」に関するお悩みがある方は、豊富な施工実績を持つ、大進双建にお気軽にご相談ください!

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屋上防水シートの劣化症状

屋上防水シートの劣化症状|神奈川|大進双建

屋上防水シートには、さまざまな劣化症状が現れます。
これらの症状を早期に発見し、適切な対処をすることが建物の長寿命化につながります。

それでは、主な劣化症状について詳しく見ていきましょう。

ひび割れ

ひび割れは、主に経年劣化や温度変化によって発生する症状です。

屋上防水シートは日々紫外線や雨水にさらされ、素材そのものが徐々に劣化していきます。

シートにひび割れが生じると、そこから雨水が防水シートの下に侵入します。

これは下地の劣化を引き起こすだけではなく、さらなる損傷につながる可能性もあるのです。

浮き・剥がれ

浮きや剥がれは、主に施工不良や下地の状態不良が原因で発生する症状です。

たとえば、シート施工時に接着剤の塗布が不十分だったり、下地に湿気が残っていたりすると、シートが浮くことがあります。

これらの症状によりシートの密着性が失われ、雨水が侵入するリスクが高まります。

とくに、シートの端部や接合部で発生しやすいため、定期的な点検が欠かせません。

膨れ

防水シートの膨れは、防水層と下地の間に水分が浸入し、それが蒸発することで発生します。

とくに、施工不良や通気性の不足が原因となることが多く見られます。

一度膨れが発生するとシートが破れる可能性もあるため、早めの対策が必要です。

また、膨れた箇所に雨水が溜まりやすく、劣化が進行するスピードも速くなります。

水たまり

水たまりは、屋上の勾配が不適切な場合や、排水口が詰まっている場合に発生しやすい症状です。

本来、屋上には雨水を適切に排水するための勾配がついていますが、建物の経年変化などにより、勾配が失われることがあります。

また、排水口に落ち葉やゴミが詰まると水が流れず、防水シートの上に溜まります。

水たまり部分の劣化が早まることが、ひび割れや剥がれの原因となるのです。

雑草の発生

意外かもしれませんが、屋上に雑草が生えることは、防水層の劣化のサインです。

これは、防水シートの表面に砂埃などが溜まり、そこに種が落ちて発芽するためです。

雑草が根を張ると防水シートを傷める可能性があり、放置すると雨漏りの原因にもなります。

また、雑草の根は防水層の接合部から侵入しやすいため、とくに注意が必要です。

色あせ・変色

色あせや変色は、主に紫外線の影響によって発生する症状です。

防水シートは紫外線に当たり続けると、表面の劣化が進みます。

単なる見た目の問題と思われがちですが、防水シートの劣化は防水性能の低下につながります。

また、変色している部分は他の部分よりも劣化が進んでいることが多いため、早めの対処が必要です。

これらの症状が見られた場合は、できるだけ早めに専門家に相談しましょう。

 

マンションやアパートの屋上防水の調査は、豊富な施工実績を持つ、大進双建にお気軽にご相談ください!

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屋上防水シートの長持ちする補修方法|DIYをする場合の注意点も解説

屋上防水シートの長持ちする補修方法|DIYをする場合の注意点も解説|神奈川|大進双建

屋上防水シートの補修方法には、さまざまな手法があります。

まずは、建物の屋上にどのような防水工法を採用しているのか、確認しましょう。

既存の屋上防水の種類を確認

一般的な屋上に使用されている防水工法をご紹介します。

シート防水

工場で製造されたシートを使用して防水層を形成する工法です。

耐久年数が長く、広い面積でも一度に防水処理ができるため、ビルやマンションでよく採用されています。

補修をする場合は、必ず元の防水シートと同じ素材のものを使うようにしましょう。

異なる素材を使用すると、接着不良や早期劣化の原因となる可能性があります。

ウレタン防水

液状のウレタン防水材を塗り重ねて防水層を形成する工法です。

シート防水と比べると、継ぎ目がないため雨水が侵入しにくく、複雑な形状にも対応しやすいという特徴があります。

アスファルト防水

アスファルトを使用して防水層を形成する工法です。

防水工法の中でも最も歴史が長く、とくにビルや大きなマンションの屋上に多く使用されています。

耐久性が高く、信頼性の高い工法として知られています。

FRP防水

繊維強化プラスチック(FRP)を使用した防水工法です。

軽量で耐久性が高いことから、プールや水槽にも使用される工法です。

 

防水の種類別の耐用年数や劣化症状について、こちらで解説しています。

>関連リンク:屋上防水の耐用年数の目安は?劣化症状や寿命を延ばすメンテナンスも紹介

補修箇所の確認|補修箇所が多い場合は、全面補修を検討

まずは、目視で屋上防水の補修が必要な箇所を確認します。

以下のような箇所をチェックしましょう。

  • 防水シートのひび割れや破損箇所
  • 水たまりができている
  • シートの浮き上がりや剥がれ
  • 色の変化や劣化の兆候

防水層の一部にのみ劣化が見られる場合は、部分的な補修で対処可能です。

たとえば、シートの接合部や端部の剥がれなどが該当します。

しかし、防水層が全体的に劣化している場合は、全面補修を検討する必要があります。

とくに、雨漏りが発生している場合や、広範囲にわたるひび割れが見られる場合は、全面的な防水改修工事を検討しましょう。

 

現場の防水層の傷みが少なく、防水工事のコストを削減したい場合におすすめの“かぶせ工法”についてこちらで解説しています。

>関連リンク:かぶせ工法とは|屋上防水の工期短縮とコスト削減を実現する方法

補修は雨天・湿度が高い日を避ける

防水シートの補修作業は、以下のような手順で進めていきます。

  1. 清掃:補修箇所と周辺を清掃し、ゴミや汚れを取り除きます
  2. 劣化部分の切り取り:破損した部分を慎重に切り取り、隙間を残さないように整えます
  3. 新しいシートの準備:既存のシートと同じ材質のシートを用意します
  4. シートの貼り付け:新しいシートを既存のシートとの接合部を重ね合わせて貼り付けます
  5. 接合部の処理:熱融着や溶剤溶着にて、新旧のシートをしっかりと固定します
  6. シーリング材の塗布:接合部分にシーリング材を打ち、防水性を高めます

部分補修は軽微な損傷に適していますが、広範囲に劣化が見られる場合は全面補修を検討する必要があります。

また、補修作業を雨天や湿度の高い日に実施すると施工不良の原因になるため、避けるのが無難です。

屋上防水シートが長持ちするメンテナンス方法

屋上防水シートが長持ちするメンテナンス方法|神奈川|大進双建

屋上防水シートを長持ちさせるにはメンテナンスが欠かせません。

以下では、ご自身でできる日常的な点検やメンテナンス方法について、具体的に解説していきます。

定期点検

防水シートを長持ちさせるために最も重要なのが、定期的な点検です。

年に1回程度、以下のような項目を重点的にチェックしましょう。

  • 防水シートの表面に、ひび割れや剥がれ、膨れなどの劣化兆候がないか
  • シートの色あせや変色など、紫外線による劣化がないか
  • シートの接合部や端部に浮きや剥がれがないか
  • 屋上に水たまりができていないか
  • 排水口周辺に落ち葉やゴミが溜まっていないか

トップコートの塗り替え

防水層を保護するトップコートは、5年に1回程度の塗り替えがおすすめです。

トップコートは防水シートを紫外線から守る重要な役割を果たし、シートの寿命を大きく左右するのです。

トップコートの塗り替えを怠ると防水シートの劣化が早まり、結果的に補修費用が高額になる可能性があります。

排水口(ドレン)の清掃

排水口の清掃は、半年に1度程度行うのがおすすめです。

落ち葉やゴミが詰まると水たまりの原因となり、防水シートの劣化を早めてしまいます。

接合部や端部の補修

シート防水の場合、とくに接合部や端部は雨水が侵入しやすい箇所です。

点検時にシートの剥がれや浮き、接着部分に隙間を発見した場合は、早めの補修が必要です。

専門業者による定期的な診断

自己点検だけでは発見が難しい劣化もあるため、5年に1回は専門業者による診断を受けることが望ましいです。

プロの目で見ることで、劣化状態を正確に把握でき、全面改修の必要性を判断できます。

これらのように、定期的なメンテナンスは、防水シートの寿命を延ばし、突発的な雨漏りなどのトラブルを防ぐのに欠かせません。

 

大進双建では、屋上防水の診断から雨漏りの原因究明・防水工事まで、建物の状況に応じた最適な改修計画をご提案しています。

コストと耐久性のバランスを考慮した工法を選定し、お客様のご要望に合わせたプランをご用意いたします。まずはお気軽にご相談ください。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

 

防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

神奈川の屋上防水なら「大進双建」にお任せください|神奈川|大進双建

屋上防水シートの補修は、建物の寿命を左右する重要な工事です。DIYで行うのは危険を伴い、かえって大きな被害を引き起こしかねません。

神奈川の防水工事のプロフェッショナル「大進双建」では、熟練の技術者が丁寧に施工し、適切な保証やアフターメンテナンスもご提供します。

建物の状態やご予算に合わせて、最適な防水工事プランを提案させていただきます。

屋上防水でお困りの方は、ぜひ「大進双建」にお気軽にご相談ください。

 

監修者情報

高橋 博之
高橋 博之株式会社大進双建 代表取締役
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。

一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士