シート防水の種類と特徴|メリット・デメリットから工法、メンテナンス方法まで解説

シート防水の種類と特徴|メリット・デメリットから工法、メンテナンス方法まで解説

「シート防水は他の防水工法と比べてどんな違いがあるのか」
「改修工事にシート防水が適しているのか」

このようにお悩みの方もおられるかと思います。

本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである『大進双建』が、シート防水の種類や特徴、工法、耐久性について詳しく解説します。

 

このコラムのポイント
  • 軽量で既存の下地の影響を受けないので、シート防水は改修工事に適しています。
  • シート防水の種類や工法、メリット・デメリットについて解説します。
  • 適切にメンテナンスすれば、15〜20年程度の耐用年数が期待できます。

 

メンテナンス方法も紹介しますので、最適な防水方法を見つける際の参考にしてください。

 

シート防水とは?

シート防水の種類と特徴|シート防水を施工した屋上

シート防水は、建物の屋上やベランダを雨水から守る防水工法の一つです。

塩化ビニルシートやゴムシートなどの防水シートを、建物の表面に貼り付けて防水層を形成します。

工場で生産された防水シートを施工するため、他の防水方法と比較して防水性能が安定しているのが特徴です。

シート防水は、防水工法の中でも信頼性の高い方法として普及しています。

シート防水の種類

シート防水の種類と特徴|シート防水を施工中の屋上

シート防水に使われる材料の種類には主に2つあります。

  • 塩ビシート
  • ゴムシート

ここでは、両者の特徴を詳しく見ていきましょう。

塩ビシート

塩ビシート防水は、現在最も一般的に使用されているシート防水の種類です。

その理由は以下の通りです。

塩ビシートの特徴
  • 耐久性が高い:ゴムシート防水と比較して、耐候性や耐摩耗性に優れている
  • 防水性能が優れている:塩化ビニルは水道管などの配管にも使用されるほど、高い防水性を持っている
  • コストパフォーマンスが良い:性能と価格のバランスが取れている

 

塩ビシート防水の耐用年数は一般的に10〜20年程度とされており、適切なメンテナンスを行えばさらに長持ちさせられます。

ゴムシート

ゴムシート防水は、かつては広く使用されていましたが、現在は塩ビシートが主流です。

今では取扱できる職人が少なくなっていることもあり、実績のある業者への依頼が重要です。

ゴムシートの特徴
  • 柔軟性が高い:建物の動きに追従しやすく、亀裂が入りにくい
  • コストが安い:材料費が塩ビシートより安価
  • 耐用年数が比較的短い:一般的に10〜15年程度とされている

 

これらの特徴を踏まえ、建物の用途や求める耐用年数に応じて適切なシート防水を選択する必要があります。

シート防水のメリットとデメリット

シート防水の種類と特徴|シート防水の端部の処理

シート防水は多くの建物で採用されていますが、メリットとデメリットを理解しておく必要があります。

ここでは、シート防水の主なメリット・デメリットを詳しく解説します。

シート防水の主なメリット

シート防水には以下のようなメリットがあります。

シート防水のメリット
  • 下地の撤去が不要:既存の防水層の上に直接施工できるため、工期が短縮されコスト削減につながる
  • 品質が安定しやすい:工場で生産されたシートを使用するため、現場での品質のばらつきが少ない
  • 凹凸ができにくい:シートを貼り付けるため、塗膜防水のように凹凸が生じにくく、水がたまりにくい
  • 短期間で施工できる:下地の撤去などが不要なので、他の防水工法と比べて短期間で施工できる

 

既存の防水を撤去する必要がなく、品質が安定しているのでシート防水は多くの建物で選ばれています。

広範囲でもスムーズに施工できるので、大規模な屋上での施工に適しています。

シート防水のデメリット

一方で、シート防水には以下のようなデメリットもあります。

シート防水のデメリット
  • 複雑な形状には不向き:シートを貼るため、複雑な形状や細かい部分の施工に不向き
  • 台風時などに飛散するリスクがある:機械的固定工法の場合、強風時にシートが剥がれる可能性がある
  • 施工に技術が必要:シートの接合部や端部の処理に高度な技術が求められる

 

これらのデメリットを考慮し、建物の条件や要求される性能に応じて、適切な防水工法を選択しましょう。

 

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シート防水の工法について

シート防水の種類と特徴|固定金具の取り付け後のシート防水

シート防水の工法は2種類あります。

  • 密着工法
  • 機械固定工法

ここでは、それぞれの工法の特徴とメリット・デメリットを解説します。

密着工法

密着工法は、専用の接着剤を使用してシートを下地に直接貼り付ける方法です。

密着工法のメリット 密着工法のデメリット
  • 台風などの強風に強い:シートが下地に密着して剥がれにくい
  • 工期が短い:接着剤で施工するので工期が短い
  • 下地の影響を受ける:下地の状態が悪いと、施工に影響を与える可能性がある
  • 高い技術力が必要:施工に専門的な技術が必要

 

機械固定工法

機械固定工法は、専用の固定金具を建物に取り付け、シートを熱で接着する方法です。

絶縁工法とも呼ばれます。

機械固定工法のメリット 機械固定工法のデメリット
  • シートが完全に密着しない:設けた隙間が湿気を逃がすので、膨れが起きにくい
  • 下地の影響を受けにくい:下地の状態が多少悪くても施工が可能
  • 広い範囲への施工に向いている:大規模な屋上などに適している
  • 施工に騒音が発生する:施工に機械を使うので、騒音が発生する
  • 高い技術力が必要:施工に専門的な技術が必要
  • シートが剥がれるリスクがある:密着工法に比べて強風の影響を受けやすい

 

建物の条件や要求される性能に応じた、適切な工法の選択が耐用年数を大きく左右します。

シート防水の耐用年数と費用

シート防水の種類と特徴|シート防水を施工後の屋上

シート防水の耐用年数は、使用する材料や施工方法、環境条件によって異なります。

一般的な防水の耐用年数と費用の目安は以下の通りです。

防水の種類 耐用年数 費用の目安
塩ビシート防水 10〜20年 密着工法 5,500円〜(㎡)
機械固定工法 6,500円〜(㎡)
ゴムシート防水 10〜15年 5,000円〜6,000円程度(㎡)
アスファルト防水 15〜20年 トーチ工法 5,500円〜(㎡)
ウレタン防水 10~12年 4,000円〜(㎡)
FRP防水 10〜15年 6,500円〜(㎡)

 

シート防水は防水工事の中でも高耐久です。

塩ビシート防水であれば、最大で20年ほどの耐用年数があります。

 

大進双建は下請け会社への依頼ではなく、自社管理体制により余計な費用を抑えて、高品質な施工を実現しています。

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シート防水が劣化する原因と症状

シート防水の種類と特徴|劣化したシート防水

ここでは、シート防水が劣化する原因と症状について解説します。

シート防水が劣化する原因

シート防水の劣化原因は、主に以下3つによって引き起こされます。

シート防水劣化の原因
  • 紫外線:太陽光に含まれる紫外線によって、シートが硬化したりひび割れしやすくなる
  • 鳥害:鳥がつつくことで、シートが傷ついて穴が開くことがある
  • 飛来物による損傷:強風時に飛んでくる飛来物によって、シートが破損することがある

 

定期的な点検とメンテナンスによって、シート防水の耐久性を向上させられます。

シート防水の劣化症状と対策

シート防水の劣化症状は、主に以下の5つです。

シート防水のデメリット
  • 破れ:シートに穴が開いたり、裂けたりする
  • 膨れ:シートと下地の間に空気や水が入り込み、膨らみが生じる
  • シート接合部の剥がれ:シートの継ぎ目が剥がれ、水が侵入する可能性が高くなる
  • 浮き・めくれ:シートが下地から剥がれ、浮いたり、めくれたりする
  • 水たまり:シートの表面に水がたまり、雨漏りのリスクを高める

 

これらの劣化症状に対しては、早期発見と適切な対策が重要です。

点検で劣化症状が見つかった場合は、早めに専門家に相談しましょう。

シート防水の定期的なメンテナンスが、建物を長く守ることに直結します。

シート防水のメンテナンス方法

シート防水の種類と特徴|シート防水の立ち上がり処理

シート防水の耐久性を維持するメンテナンス方法は、主に3つあります。

  • ドレン(排水口)の清掃
  • トップコートの塗り替え
  • 部分補修

順番に解説します。

ドレン(排水口)の清掃

ドレンの清掃は、シート防水の機能を維持する上で重要な作業の一つです。

ドレンが詰まると屋上に雨水がたまり、雨漏りするリスクが高くなります。

定期的な清掃でゴミやコケなどを取り除き、スムーズな排水を確保しましょう。

同時に、清掃時には防水シートの劣化症状も確認します。

シートの捲れや浮いている部分などがあれば、早めに専門家に相談するのがおすすめです。

トップコートの塗り替え

トップコートは、シート防水を紫外線から守る重要な役割を果たします。

使用するトップコートによって異なりますが、一般的に5〜10年ごとに塗り替えが必要です。

部分補修

シートの剥がれや破れなどの軽微な損傷は、部分的な補修で対応可能です。

早期に発見し、適切に補修することで大規模な改修を防げます。

ただし全体的に劣化が目立つ場合や、耐用年数が近づいている場合は、防水の再施工を検討する必要があります。

 

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防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

神奈川の屋上防水なら「大進双建」にお任せください

シート防水は既存の防水を剥がす必要がないため、防水の改修工事に適しています。

しかしその種類や特徴、施工方法など、考慮すべき点が多く専門知識が必要です。

大進双建』では、豊富な経験と高度な技術を活かし、お客様に最適なシート防水をご提案いたします。

シート防水でお悩みの方は、ぜひ『大進双建』にご相談ください。