屋上ドレンの詰まり放置は雨漏りの原因になる|ドレンの役割や種類も解説
屋上に降った雨水は「屋上ドレン」という排水口から屋外に流れていきます。
屋上ドレンが詰まったり破損したりすると、物件に雨漏りを引き起こす原因になるため、定期的なメンテナンスが必要です。
本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、屋上ドレンの基本や、点検方法、メンテナンスのコツまで解説します。
屋上ドレンの役割を理解したい方や改修を検討されている方は、ぜひごらんください。
このコラムのポイント |
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Contents
屋上ドレンとは|種類・役割・仕組みを解説
屋上ドレンは、建物の屋上や陸屋根にたまった雨水を排水するための設備です。
屋上に降った雨水を建物の配管を通じて流す役割を担っています。
屋上ドレンには「ルーフドレン」「排水ドレン」といった呼び名もありますが、これらはすべて同じものを指します。
基本的な仕組みは、屋上に設置された排水口から雨水を受け、排水管へ流すというものです。
屋上ドレンが詰まる原因とメンテナンス方法
屋上に設置されているドレンはさまざまな理由で詰まりが発生します。
詰まりを放置すると雨漏りなどの問題につながるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ドレン詰まりの原因|落ち葉・砂埃・ゴミの放置など
屋上ドレンが詰まる主な原因は、周辺から風で運ばれてくる落ち葉や砂埃、ビニール袋などのゴミです。
さらに屋上の防水層が経年劣化で剥がれ落ちてドレンをふさぐケースや、湿気の多い環境ではドレン周辺にコケが発生し、水の流れを妨げることもあります。
これらの詰まりを放置すると雨水が排水されず屋上にたまり、防水層の負担が増え、雨漏りの原因になります。
定期的な清掃
屋上ドレンの簡単な清掃は、賃貸物件のオーナーご自身でも可能です。
半年に1回程度、屋上に上がってドレン周辺の状況を確認しましょう。
とくに大雨の後や落ち葉の多い季節に点検するのがおすすめです。
ドレンの目皿を取り外し、堆積した落ち葉やゴミを取り除きます。
高所作業となるため、安全対策を十分に行ったうえで作業し、不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。
点検でチェックすべきこと
屋上ドレンの機能を維持するには、定期的な点検も欠かせません。
ドレン周辺の防水層にひび割れや剥がれがないか確認しましょう。
雨漏りの原因になるだけでなく、ドレンの機能にも影響を与えます。
また、ドレン本体に腐食や亀裂がないか、雨の降った翌日にドレン周辺に水たまりが生じていないか確認します。
水たまりがあれば、ドレンや防水層に問題がある可能性があります。
これらの箇所に異常が見られる場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
物件の状況やご予算に応じて最適な改修工法をご提案いたしますので、「大進双建」までお気軽にご相談ください。
屋上ドレンの種類|素材・形状
屋上ドレンは、使用される素材や形状によってさまざまな種類があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
屋上ドレンに使われる素材
屋上ドレンには主に「銅」「鉛」「塩ビ」が使用されます。
銅製|加工性と耐久性を兼ね備えている
銅製ドレンは、たたいて形状を変えられることから既存ドレンまわりの形状に変形させられるのが特徴です。
経年変化で“緑青(ろくしょう)”と呼ばれる緑色の酸化膜を形成し、耐食性に優れています。
鉛製|柔軟性とコストパフォーマンスに優れている
鉛製ドレンも銅製と同様に柔軟性があり施工がしやすく、耐候性・耐久性に優れています。
銅製に比べて比較的安価で、加工性が良いため複雑な形状にも対応できます。
塩ビ製|シート防水との相性が良い
塩ビ製ドレンは、塩ビシート防水を施工する場合に採用されます。
同じ素材のため接着性に優れているのが特徴です。
これらの素材を、屋上の状態や防水の種類・耐用年数に応じて使い分けます。
屋上防水の耐用年数の目安について、こちらで解説しています。
>関連リンク:屋上防水の耐用年数の目安は?劣化症状や寿命を延ばすメンテナンスも紹介
縦型ドレンと横型ドレン|設置場所と選び方のポイント
屋上ドレンは排水方向によって「縦型」と「横型」に分けられます。
縦型ドレンは屋上から真下に向かって排水管が伸びるタイプで、排水効率に優れています。
水勾配が取りやすく、水たまりができにくいのが特徴です。
一方横型ドレンは、屋上の端に取り付けて横方向に排水管が伸び、外壁に沿って下に排水するタイプです。
屋上の端に設置するため、歩行する機会の多い屋上でも邪魔になりません。
既存ドレンの改修をご検討中の方は、ぜひ「大進双建」にご相談ください。
高度な技術を持つ専門スタッフによる確実な施工と、最長10年の防水工事保証など、オーナー様に安心していただけるサービスをご提供いたします。
ドレン改修・交換の時期と方法
屋上ドレンは経年劣化により、いずれ交換や改修が必要になります。
ここでは、具体的にどのような状態になったら改修が必要か、また改修用ドレンの特徴について解説します。
ドレン改修が必要なケース|劣化・破損・放置は雨漏りにつながる
屋上ドレンの改修や交換が必要となるケースとしては、経年劣化によるドレンの破損があります。
主な劣化症状には、ドレンの腐食や穴あき・防水層とドレン接続部分の劣化・ひび割れや変形などがあります。
さらに屋上に水たまりが発生している、排水速度が遅くなっている、内部配管の詰まりや破損といった排水不良による影響も改修が必要なサインです。
これらの症状が見られる場合、早めに専門業者による点検を受けるのがおすすめです。
放置すると雨漏りの発生、建物構造の劣化、修繕コストの増大などの問題につながります。
雨漏りは放置せずに早めに直すべき理由について、こちらで解説しています。
>関連リンク:雨漏りを放置するとどうなる?雨漏りの原因やメンテナンス方法を徹底解説
改修用ドレンと既存ドレンの違い
屋上ドレンが劣化した場合に使用する「改修用ドレン」は既存ドレンを撤去せずに設置できるタイプで、上から被せるように設置します。
既存ドレンを脱着する工事が不要になり、工期短縮とコスト削減につながります。
改修用ドレンはフランジ(取り付け部分)が一体になっており、既存ドレン周辺の防水層との接続がしやすい形状です。
ただし、既存ドレンの状態や排水容量によっては、撤去・新設が必要になる場合もあるため、専門業者の点検を受けることをおすすめします。
改修用ドレンの選定や施工方法について詳しく知りたいとお考えの方は、ぜひ「大進双建」にお問い合わせください。
「防水工事の費用を抑えたい」「建物を長持ちさせたい」というオーナー様のニーズに合わせて、最適な工法をご提案させていただきます。
改修用ドレンの設置方法については、以下で詳しく解説しています。
>関連リンク:改修用ドレンは防水工事に欠かせない|役割や設置方法、メリットまで解説
防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!
屋上ドレンの点検や改修は、建物の防水性能を維持するのに欠かせません。
定期的なメンテナンスにより、雨漏りなどの問題を未然に防ぎ、建物の長寿命化につながります。
「大進双建」では、屋上ドレンの点検からプランのご提案・改修工事まで、一貫してサポートいたします。
早期発見・早期対応で大切な資産を守るために「大進双建」までお気軽にご相談ください。
監修者情報

- 株式会社大進双建 代表取締役
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17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。
一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士
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