ウレタン防水のトップコートは定期的な塗り替えが必要|劣化症状や耐用年数、DIYに向かない理由も解説

ウレタン防水のトップコートは定期的な塗り替えが必要|劣化症状や耐用年数、DIYに向かない理由も解説

賃貸物件の屋上防水で見られるのが、ひび割れや色あせです。

防水自体が劣化しているのでは?」と不安を感じるオーナー様も多いのではないでしょうか。

実は、表面に見られるひび割れや色あせの多くは、保護層であるトップコートの劣化によるものです。

本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである「大進双建」が、 ウレタン防水のトップコートの劣化症状や耐用年数・適切な補修時期・防水層との見分け方まで詳しく解説します。

今後も物件収入を維持したいとお考えの方は、ぜひ最後までごらんください。

 

このコラムのポイント
  • トップコートは防水層を守る重要な保護層で、5〜10年ごとの塗り替えが必要です。
  • チョーキング・ひび割れ・色あせ・剥がれなどの劣化症状が出たら、早めの塗り替えを検討しましょう。
  • トップコートの塗り替えは専門的な工事のため、DIYでの施工は避け、プロに依頼するのがおすすめです。

 

ウレタン防水のトップコートの役割とは

ウレタン防水のトップコートの役割とは?

ウレタン防水において、防水性能を維持するのに大切なのが「トップコート」です。

トップコートは防水層の仕上げ面に施工される保護層で、ウレタンやフッ素などの樹脂でできています。

ここではウレタン防水に施工するトップコートの役割を2つご紹介します。

 

ウレタン防水の基本的な内容を確認したい方は、こちらをごらんください。

>関連リンク:ウレタン防水とは?選ばれる理由と注意点を解説|施工工程やメンテナンス方法も紹介

役割1:紫外線からの保護

屋上やルーフバルコニーは、常に強い日差しにさらされる場所です。

ウレタン防水は紫外線に弱く、直接当たり続けることで表面が硬化したり、ひび割れが発生したりと、劣化が急速に進みます。

トップコートは、有害な紫外線から防水層を守る「日傘」のような役割を果たします。

適切にトップコートがメンテナンスされていれば、防水層の寿命を延ばすことにつながります。

役割2:メンテナンス性の向上

トップコートは防水層を保護するだけでなく、建物の維持管理コストを抑える役割も果たします。

ウレタン防水の全面改修は通常10年周期が目安とされていますが、トップコートを定期的にメンテナンスすることで寿命を延ばせる場合もあります。

「定期的なトップコートの塗り替えは余計な出費では?」と考えるオーナー様もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これは修繕積立金を計画的に活用できる、費用対効果の高い予防保全といえます。

計画的なトップコートのメンテナンスによって突発的な雨漏りを防ぎ、テナントさまへの影響を最小限に抑えられます。

長期的な収益を確保するうえでも、トップコートの定期的なメンテナンスは重要なポイントです。

 

大規模修繕を行う時期について、こちらで解説しています。

>関連リンク:大規模修繕の周期12年は古いのか|最新の目安と延長のメリット・デメリットを解説

 

私たち大進双建は、トップコートを含むウレタン防水工事の豊富な施工実績があります。

「防水工事の費用を抑えたい」「建物を長持ちさせたい」というオーナー様のニーズに合わせて、最適な工法をご提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

<現地調査・お見積りの依頼はこちら>

トップコートの種類別の耐用年数|塗り替え頻度やメリット・デメリット

トップコートの種類別の耐用年数|塗り替え頻度やメリット・デメリット

建物の屋上防水に使われるトップコートには、主に「アクリルウレタン系」と「フッ素系」の2種類があります。

それぞれ特徴が異なるため、建物の状況や予算に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

アクリルウレタン系:約5年

一般的な賃貸マンションやアパートでは「アクリルウレタン系」が多く採用されています。

アクリルウレタン系は、費用対効果が高く予算を抑えやすいのが特徴です。

また、施工が比較的容易で工期が短いため、テナントへの影響も抑えられます。

修繕積立金を計画する際も、5年周期での塗り替えを見込むことで、長期的な予算管理がしやすいのも魅力です。

フッ素系:約10年

とくに建物の価値を重視されるオーナー様に注目されているのが「フッ素系」です。

フッ素系の大きな特長は、その優れた耐候性と耐久性です。

紫外線による劣化や色あせに強く、長期間にわたって美しい外観を保てます。

そのため、資産価値の維持を重視する物件での採用が年々増加しています。

施工費用はアクリルウレタン系と比べて高くなりますが、塗り替え周期が約10年と長いのがメリットです。

 

物件の状況やご予算に応じて、最適な工法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

オーナー様の大切な建物を長期にわたって守るお手伝いをさせていただきます。

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トップコートの劣化症状

トップコートの劣化症状

トップコートが劣化してくると、いくつかの特徴的な症状が現れます。

以下の症状が見られたら、専門業者に相談するのがおすすめです。

チョーキング現象

トップコートのメンテナンス時期を判断するうえで、ご自身で確認しやすいのが「チョーキング現象」です。

これは、手で触れると白い粉が付着する現象で、紫外線によってトップコートの樹脂が劣化した際に発生します。

ひび割れ

トップコートの劣化を示すもう一つの重要なサインが「ひび割れ」です。

夏や冬の急激な温度変化や日々の紫外線にさらされることで、トップコート表面にひび割れが発生することがあります。

ひび割れは一見小さな問題のように見えるかもしれませんが、放置するとひび割れから雨水が侵入し、下の防水層を痛める可能性があります。

色あせ

防水施工時の写真と見比べると、わかりやすいのが「色あせ」です。

日々降り注ぐ強い紫外線の影響で、当初の色が徐々に薄くなったり、くすんできたりする現象が起こります。

色あせが進行している箇所は、トップコートの樹脂自体が劣化している可能性が高く、下の防水層まで紫外線の影響を受けやすい状態です。

剥がれや浮き

トップコートの劣化症状の中でも、とくに注意が必要なのが「剥がれ」や「浮き」です。

これは、トップコートと下地との密着力低下により起こる現象で、防水性能に直接影響をおよぼします。

剥がれや浮きが発生すると、その部分から雨水が防水層内部に侵入しやすくなるため、なるべく早めに補修するのがおすすめです。

DIYでトップコートの塗り替えは危険

DIYでトップコートの塗り替えは危険

トップコートの塗り替えは、一見すると「塗装」という簡単な作業のように見えるかもしれません。

実際にインターネットで検索すると、DIYでの塗り替え方法を紹介しているサイトもよく見かけます。

しかし、トップコートは建物の資産価値を左右する防水性能に直接関わる重要な工事です。

ここでは、トップコートの塗り替えをDIYではなく、業者に任せるべき理由をご紹介します。

下地処理の不備

トップコート塗り替えの仕上がりを大きく左右するのが「下地処理」です。

既存のトップコートの劣化具合を見極めて、適切な処理を施さなければ、新しく塗布したトップコートが早期に剥離する可能性があります。

材料の選定ミス

既存の防水層と新しいトップコートの相性は、防水性能に関わる重要なポイントです。

専門的な知識がないと適切な材料選定は難しく、相性の悪い材料を使用してしまうと、かえって防水性能を低下させる恐れがあります。

施工不良

トップコートの塗布には、温度や湿度などの気象条件を考慮する必要があります。

また、防水性能を確保するためには均一な塗布厚さを保つことが重要で、施工には技術と経験が必要です。

安全管理の不備

高所での作業となる屋上防水は、転落事故のリスクが高く、とくに端部での作業は危険を伴います。

また、DIYでの施工の場合、万が一の漏水事故が発生した際の保証がありません。

漏水による建物被害の修繕費用はもちろん、テナントさまへの補償まで考えると、そのリスクは大きいといえます。

 

こちらの記事で、DIY以外に費用を下げる方法を解説しています。

>関連リンク:屋上防水を自分でやるのは危険|メリット・デメリットや費用削減の方法を解説

 

大進双建では、高度な技術を持つ専門スタッフによる確実な施工と、最長10年の防水工事保証など、オーナー様に安心していただけるサービスをご提供しています。

トップコートを含む防水工事について、ご不安な点やご要望がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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防水工事のことなら「大進双建」にお任せください!

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お客様に寄り添いながら、建物の長寿命化をサポートいたします。

 

監修者情報

高橋 博之
高橋 博之株式会社大進双建 代表取締役
17歳から防水工事・外壁修繕の現場で実務を開始し、大手下請け会社や官公庁工事に携わる。
8年の実務経験を経て独立後、年間30件以上の大規模修繕工事を手掛ける。
住宅、アパート、倉庫などの防水・塗装工事においても豊富な施工実績を持つ。

一級建築施工管理技士
一級ウレタン塗膜防水施工技能士
一級シーリング防水施工技能士
一級塩化ビニルシート防水施工技能士
一級アスファルトトーチ防水施工技能士