ウレタン防水工事の工程と3つの工法の特徴|失敗しない防水工事のポイントも
屋上のウレタン防水工事を検討中の方のなかには、工法や施工手順が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウレタン防水の知識がないままに、実績の少ない業者に防水工事を依頼すると、予想外の出費や想定よりも早く寿命を迎える可能性があります。
本記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである『大進双建』が、3つの代表的な工法の特徴や詳細な施工手順を解説します。
後悔しない工法選びと業者選定に役立つ情報をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
ウレタン密着工法の施工手順
ウレタン防水には密着工法・メッシュ工法・通気緩衝工法の3つがあり、現場の状況に合わせて最適な工法を選択します。
そのなかで密着工法は、以下のような場合に選ばれることが多い工法です。
密着工法はウレタン防水材を直接下地に塗布できるため、工期が短く費用も抑えられるのが特徴です。
ただし、下地の水分が多いと防水性能が低下するため、乾燥した場所での施工が基本となります。
では次に、密着工法の具体的な工程を見ていきましょう。
ウレタン防水の基本的な内容を確認しておきたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>関連リンク:ウレタン防水とは?選ばれる理由と注意点を解説|施工工程やメンテナンス方法も紹介
工程1:高圧洗浄
まず、高圧洗浄機を使ってホコリや汚れを落とします。
洗浄は防水性能を左右する重要な工程です。
工程2:下地処理・下地調整
その後、モルタルなどを使用して下地の補修や調整をします。
下地の状態が悪いと防水性能に影響するため、丁寧な作業が求められます。
工程3:プライマー塗布
下地との密着性を高めるためのプライマーを塗布します。
この工程で下地とウレタン防水材の密着力が決まります。
工程4:ウレタン防水材の塗布(2回)
防水性能を高めるため、ウレタン防水材は2回に分けての塗布が基本です。
まず1回目はプライマーが乾いた下地にウレタン樹脂を均一に塗布し、2回目は1回目の塗膜が完全に硬化してから塗布します。
2層構造により十分な防水層の厚みを確保でき、より確実な防水効果を得られます。
工程5:トップコート塗布
最後に、紫外線からウレタン塗膜を守るためのトップコートを塗布して完成です。
トップコートは塗膜の劣化を防ぐ重要な役割を担います。
ウレタンメッシュ工法(クロス工法)の施工手順
メッシュ工法は、以下のような場所で効果を発揮する防水工法です。
メッシュ工法の特徴は、ウレタン防水材の間にガラス繊維のメッシュを挟み込む点です。
メッシュが防水層を補強し、地震の揺れや温度変化による下地の伸縮にも強い防水層を実現します。
では、メッシュ工法の施工手順を詳しく見ていきましょう。
工程1:高圧洗浄
まず初めに、高圧洗浄機を使って下地のホコリや汚れを除去します。
工程2:下地処理・下地調整
次に、ひび割れや破損箇所を修繕します。
工程3:プライマー塗布
下地処理が終わったら、プライマーを塗布します。
工程4:メッシュシート貼付
プライマーが乾燥したら、施工場所に合わせてカットしたメッシュシートを貼り付けます。
工程5:ウレタン防水材塗布(2回)
メッシュシートの上にウレタン樹脂を均一に塗布していきます。
1回目の塗布が乾燥したら、2度目のウレタン樹脂を塗布します。
メッシュシートにウレタン樹脂がしっかり含浸するよう注意が必要です。
工程6:トップコート塗布
最後に、紫外線からウレタン塗膜を守るためのトップコートを塗布して完成です。
ウレタン通気緩衝工法の施工手順
通気緩衝工法は高性能な防水工法として、以下のような現場で採用されています。
通気緩衝工法の特徴は、専用の通気緩衝シートによって下地の水分を効果的に排出できる点です。
水分の排出により、防水層の膨れやはがれを防ぎ、長期にわたって高い防水性能を維持できます。
施工費用は他の工法より高くなりますが、とくに雨漏りや水分を含んだ下地に対して、信頼性の高い解決策となります。
では、通気緩衝工法の施工手順を詳しく見ていきましょう。
工程1:高圧洗浄
まず、高圧洗浄機を使って下地のホコリや汚れを除去します。
工程2:下地処理・下地調整
次に、ひび割れや破損箇所を補修します。
工程3:プライマー塗布
下地との密着性を高めるため、プライマーを塗布します。
工程4:通気緩衝シート敷設
プライマーが十分に乾燥したら、通気緩衝シートを敷設します。
シートは下地の湿気を効率よく逃がす役割を果たします。
工程5:端部処理とジョイント補強
シートの端部やつなぎ目部分をテープで固定します。
防水性能に大きく影響するため、隙間ができないよう慎重に行います。
工程6:通気緩衝シートの転圧
ローラーで転圧をかけ、シートをしっかりと押さえます。
転圧によりシートと下地の密着性をさらに高めます。
工程7:脱気筒設置
通気緩衝シートに穴を開け、下地の湿気を逃がすための脱気筒を設置します。
工程8:ウレタン防水材塗布(2回)
まず立ち上がり部分から塗布を始め、その後平面部分に塗布します。
1回目の塗布が完全に硬化したら、2回目の塗布を行います。
工程9:トップコート塗布
最後に、紫外線からウレタン塗膜を守るためのトップコートを塗布して完成です。
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ウレタン防水の耐用年数
ウレタン防水は工法によって耐用年数の目安が異なります。
各工法の耐用年数とメンテナンス時期については以下のとおりです。
工法 | 耐用年数 | メンテナンス時期 |
密着工法 | 5〜10年 | 5~7年ごと |
メッシュ工法 | 約10年 | 5~8年ごと |
通気緩衝工法 | 10~15年 | 5~8年ごと |
密着工法とメッシュ工法は、コストを抑えられる反面、耐用年数は5〜10年程度です。
一方、通気緩衝工法は初期費用は高くなりますが、10~15年と長持ちします。
ただし、どの工法でも5~7年ごとにトップコートの塗り直しが必要です。
定期的なメンテナンスによって、防水性能を長く維持できます。
また、定期的な点検で早期に不具合を発見することも重要です。
小さな劣化の段階で対処することで大規模な補修を防ぎ、結果的に耐用年数を延ばせます。
ウレタン防水工事を失敗しないポイントと業者選び
ウレタン防水工事は専門的な技術と経験が必要な工事です。
失敗のない防水工事を実現するために、業者選びのポイントを解説します。
信頼できる業者の選び方
以下の3点を重視して、信頼できる業者を選びましょう。
- 豊富な施工実績
施工実績は技術力と経験の証です。
マンションや戸建てなど、依頼したい建物と同規模の工事実績があるかチェックしましょう。 - 丁寧な現地調査
信頼できる業者は必ず現場を確認します。
現地調査を重視する姿勢は、適切な工法提案と正確な見積もりにつながります。 - 分かりやすい説明
専門用語を分かりやすく説明し、質問にも丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。
コミュニケーションが良好な業者なら、工事中も安心して任せられます。
見積もり時の確認事項
ウレタン防水工事の見積書は、以下の4つのポイントを必ずチェックしましょう。
見積書の内訳が不明確だと、工事中に予期せぬ追加費用が発生するリスクがあります。
また、極端に安価な見積もりには手抜き工事の可能性が潜んでいます。
複数の業者から相見積もりを取り、信頼できる業者か慎重に判断しましょう。
損しない見積もりのとり方や、業者の見分け方については、以下の記事で詳しく解説しています。
>関連リンク:防水工事の見積もりで損をしない3つのポイント|相見積もりを取るべき理由と優良業者の見分け方を解説
工事後の保証について
ウレタン防水は住まいの寿命を左右する重要な工事です。
安心して長く住み続けるために、以下の保証内容を確認しましょう。
防水工事は、施工後のアフターフォローが重要です。
工事完了後も継続的なサポートを提供してくれる業者を選ぶことで、もしものトラブルにも迅速に対応してくれます。
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ウレタン防水工事は建物の寿命に関わる重要な工事です。
工法選びを誤ったり、実績の少ない業者に依頼したりすると、予想外の出費や早期の劣化につながる可能性があります。
お見積もりは無料なのでウレタン防水工事をご検討中の方は、ぜひ「大進双建」までお気軽にご相談ください。
お客様の建物の状況やご予算に合わせて最適な工法を提案し、丁寧な施工からアフターメンテナンスまで一貫してサポートいたします。