ベランダに適しているFRP防水の4つのメリットと3つのデメリットを解説|費用や耐久性も解説

ベランダに適しているFRP防水の4つのメリットと3つのデメリットを解説|費用や耐久性も解説

「ベランダのFRP防水のメンテナンスなんて考えたことがない」このような方も多いのではないでしょうか。

ベランダの防水はFRPに限らず少しずつ劣化が進み、適切にメンテナンスをしないと雨漏りなどのトラブルにつながる可能性があります。

この記事では、神奈川の防水プロフェッショナルである『大進双建』が、FRP防水のメンテナンス方法やメリット・デメリット、耐用年数について詳しく解説します。

FRP防水の施工方法や適している場所など具体的な情報もお伝えしますので、ベランダ防水工事を検討する際の参考にしてください。

 

このコラムのポイント
  • FRP防水は耐水性や耐久性に優れ、ベランダやバルコニーの防水に適しています。
  • トップコート塗り替えなどのメンテナンスにより、10〜25年程度の耐用年数が期待できます。
  • 施工には専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者に依頼することが大切です。

 

FRP防水とは?

FRP防水のトップコートを施工中のベランダ

FRP防水は、軽量でありながら高耐久な防水層を形成できる工法です。

FRP(エフ・アール・ピー)とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略で、ガラス繊維などの強化材とプラスチックを組み合わせた材料のことを指します。

FRPは防水層だけでなく、その優れた特性から私たちの身近なところでも活用されています。

たとえば、以下のようなものに使用されており、私たちの生活を支えてくれている素材です。

  • 浴槽
  • プール
  • 船舶
  • 航空機の部品
  • 自動車のパーツ

 

FRP以外の防水の基礎的な内容を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

>関連リンク:屋上防水の種類と選び方|メリット・デメリットから費用相場も解説

FRP防水のメリット

水を弾いているFRP防水のベランダ

FRP防水には、以下の4つのメリットがあります。

耐水性が高い

FRP防水は、プールや船舶にも使用されるほど高い耐水性を持っています。

他の防水工法と比べても性能が優れており、建物を長期にわたって保護します。

高耐久で耐摩耗性に優れている

FRP防水は耐摩耗性にも優れており、屋上駐車場や人の出入りが多い場所でも使用可能です。

摩耗に強く、日常的に歩行するベランダや屋上でも長期間にわたって防水性能を維持します。

軽量で建物への負担が少ない

FRPは軽量な素材で建物への負担が少ないため、住宅の防水工法として適しています。

既存の防水の上から防水工事する場合でも、建物への影響を抑えられます。

施工時間が短い

FRP防水は塗装の硬化が早いので工期が短く済みます。

工事中の生活への影響を抑えて、早くベランダやバルコニーを元の状態に戻せます。

FRP防水のデメリット

FRP防水のトップコートを施工前のベランダ

一方で、FRP防水には3つのデメリットもあります。

伸縮性が低い

FRP防水は伸縮性がほとんどないため、伸縮しやすい木造住宅や広い面積の場所ではひび割れが生じやすく、適していません。

マンションなど広い面積の場合は、シート防水やアスファルト防水など他の防水工法を検討してください。

 

シート防水の特徴やメリット・デメリットについてはこちらで解説しています。

>関連リンク:シート防水の種類と特徴|メリット・デメリットから工法、メンテナンス方法まで解説

施工時に独特の臭いがする

FRP防水を施工する際に都市ガスのような独特な臭いが出ます。

ただし、施工後は臭いがしなくなるので、一時的な問題と言えます。

ベランダやバルコニーに施工する際は、窓を閉め切って臭いが室内に入らないように注意しましょう。

費用が高い

FRP防水は他の防水方法に比べて費用が高めであるため、予算重視の場合には注意が必要です。

以下の表で、主な防水工法の費用の目安を比較してみましょう。

防水の種類 費用の目安(1㎡あたり)
FRP防水 6,500円~
シート防水 5,500円~
アスファルト防水 5,500円~
ウレタン防水 4,000円~

※これらの価格は大進双建で施工する場合の目安であり、実際の費用は現場の状況や施工条件によって異なります。

 

大進双建では下請け会社への依頼ではなく、自社管理体制により余計な費用を抑えて、高品質な施工を実現しています。

信頼できる防水工事業者をお探しなら、防水工事・シーリング工事・屋根外壁で豊富な実績を持つ、大進双建にお気軽にご相談ください!

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FRP防水の耐久性とメンテナンス方法

ベランダのFRP防水のメンテナンス

ここでは、FRP防水の耐用年数と定期的なメンテナンス方法について解説します。

FRP防水の耐用年数

FRP防水の一般的な耐用年数は、10〜25年前後です。
しかし以下の条件により、実際の寿命は異なります。

  • 環境による影響:日当たりや気温・降水量などの環境条件により劣化の速度が異なり、たとえば直射日光に長時間あたる場所では、紫外線による劣化が早まる可能性がある
  • 使用状況:人や車の往来が多い場所では、摩耗による劣化が早まることがある一方、あまり使用されない場所では、比較的長持ちする傾向にある
  • 施工品質施工の品質が耐用年数に大きく影響するので、信頼できる業者への依頼がおすすめ
  • メンテナンス状況:定期的なメンテナンスにより、耐用年数を延ばせる

劣化が始まると、徐々にひび割れが発生し始めます。

ひび割れは時間の経過とともに大きくなっていくので、早期発見とメンテナンスが、防水の寿命を延ばすポイントです。

定期的なメンテナンス方法

FRP防水の性能を長く維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

以下に主なメンテナンス方法を紹介します。

メンテナンス 説明
トップコートの塗り替え 10年に一度の頻度でトップコートの塗り替えることで、紫外線や風雨によるFRP防水の劣化を防ぎ、防水のやりかえ時期を遅らせられます。
小さなひび割れを発見したら、トップコートの塗り替えを検討する時期です。
定期的な点検 年に1回程度、目視で点検し、ひび割れや剥がれなどの異常がないか確認します。
排水ドレンの掃除 排水口に詰まりがないか確認し、必要に応じて清掃します。
適切に排水し水たまりを作らないことが、防水層の寿命を延ばすのに大切です。

 

しかし、補修や塗り替えは専門知識と技術が必要なので、専門業者に相談することをおすすめします。

 

大進双建では、FRP防水の施工だけでなく、適切なメンテナンスのアドバイスもしています。

長期的な視点で、お客様のご自宅の防水性能を守るサポートをしていますので、お気軽にご相談ください。

ご自身でできる劣化した防水の確認方法については、こちらでご確認いただけます。
セルフチェック

FRP防水の施工方法

床のFRP防水の施工事例

FRP防水の施工は、おもに以下の5つの手順で進みます。

  1. 下地処理
  2. プライマー塗布
  3. ガラスマットを敷く
  4. ポリエステル樹脂の塗布
  5. トップコートの塗布

 

下地処理

防水施工前の高圧洗浄の風景
施工面を高圧洗浄や研磨で徹底的に清掃し、汚れや油分を完全に取り除きます。
適切に下地処理しないと、あとあと防水層が剥がれたりひび割れが生じたりする原因になる重要な工程です。

プライマー塗布

FRP防水のプライマーの塗布

下地とFRP防水層の密着性を向上させるために、専用のプライマーを均一に塗布します。
プライマーは、下地の凹凸に浸透し、FRP防水層との接着を強化する役割を果たします。

ガラスマットを敷く

FRP防水のガラスマット

ガラス繊維でできたマットを施工面に敷きます。
ガラスマットがFRP防水の補強材となり、防水層の強度と耐久性を高めます。

ポリエステル樹脂の塗布

FRP防水のポリエステル樹脂の塗布

ガラスマットの上にポリエステル樹脂を塗布し、硬化させます。
工程を2~3回繰り返して防水層を形成します。
各層の塗布後は、気泡が入らないよう丁寧にローラーで押さえるのがコツです。

トップコートの塗布

ベランダのFRP防水のトップコートの塗布

最後に、紫外線や風雨から防水層を保護するためにトップコートを塗布して工事完了です。

 

大進双建では、熟練の技術者による高品質なFRP防水施工を提供しています。

自社管理体制により、余計な費用を抑えながらも高い品質を実現しています。

ベランダやバルコニーの防水工事でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

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