ウレタン塗膜防水通気緩衝工法について

こんにちは。

代表の髙橋です。

 

今日は先月引き渡しが完了した物件のルーフバルコニーの工事を施工写真を交えてより詳しく解説していこうと思います。

弊社の施工事例を見ただけでは、実際のところイメージがしにくいと思うのでより分かりやすく解説して行きます。

 

場所 横浜市南区 Sマンション

ルーフバルコニー 60㎡

ウレタン塗膜防水 通気緩衝工法 10年保証

 

施工前

既存はシンダーコンクリートですね。

かなり汚れているので高圧洗浄からします。

 

笠木の裏などもしっかり洗って綺麗にして行きます。

 

既存立上り撤去

アスファルトシート撤去します。

ウレタンとの相性がよくないので専用機械等を使い綺麗にとります。

 

下地調整

しっかりケレン清掃した後、

撤去した立上り部分と綺麗に洗浄した平場も下地材を塗布して行きます。

黒いアスファルトが見えなくなるように立上りも下地材を塗布し絶縁していきます。

ウレタンとアスファルトの間に層を作ることによってウレタンの密着性を高めます。

 

目地撤去

コンクリート間にある目地を撤去していくと…

 

ここでトラブル!!!

床のコンクリートが一緒に剥がれてきました。

これは完全に新築時の施工ミスです。

 

しかし工事とは予期せぬ事が起こるもの!柔軟に対応してこそプロですよね!

 

でも実際には僕の現地調査が甘かった、、、

まだまだ修行が足りません、、、

 

下地補修

かなり上手に出来ました!

 

硬化確認後、全体の突起物などをケレンして取り除き、綺麗に掃除をしたら防水前の下地の完成です。

 

プライマー塗布

立上りと平場にローラーやハケ等を使い丁寧に全面塗布していきます。

※気をつけるポイント

吸い込みが激しい箇所は2回塗りを行う。

よくあるのが、材料が勿体ないからといって薄く伸ばす業者がいるので注意して下さい。

規定量通り塗っているかチェックしましょう。

 

シーリング

平場の目地や入隅をシーリング材で充填していきます。

※気をつけるポイント

しっかりと材料が充填されているか。

相性の良いシーリング材で充填してあるか。

しっかりチェックして下さい。

 

自着シート張り込み

なるべくまっすぐ張っていきます。

※気をつけるポイント

シートは突きつけで張っていく。

シーリングがちゃんと硬化しているか。

張った後しっかり転圧しているか。

よくいるのが手で転圧する業者です。

駄目です。転圧ローラーでやっているかしっかりチェックしましょう。

 

ジョイントテープ貼り付け

端部テープ貼り付け

シワなく真っ直ぐ貼っていきます。

 

脱気筒取り付け

シートを張り最終的にはウレタンを塗布して全体を塞ぐので、湿気を逃すために設置します。

後から湿気で防水層が膨れないようにするためですね。

※気をつけるポイント

目地の上に設置してあるか。

湿気は上がって行くので、勾配の上部分に設置してあるか。

ドリルでしっかり穴をあけてビスで固定しているか。

シーリング材でくっつけてる業者。要注意です。

しっかりチェックしましょう。

 

改修ドレン取り付け

横引きのドレンを入れて行きます。

※気をつけるポイント

改修ドレンを入れたら周りをしっかりとメッシュで補強する。

 

立上りメッシュ張り込み

立上りの補強になります。

※気をつけるポイント

メッシュを本当に入れているか。

ウレタンを塗るとメッシュが入ってるか素人には分かりづらいです。手抜き工事がかなり行われています。しっかりメッシュを入れているかチェックしましょう。

 

立上りウレタン一層目塗布

立上りウレタン二層目塗布

ローラーで均一に規定量塗布後、ポリベラやゴムベラ等で綺麗に仕上げます。

※気をつけるポイント

ウレタンを一回しか塗布しない。

これも実はかなり多い手抜き工事です。

素人には本当にわかりづらいので要注意。

しっかりチェックしましょう。

 

平場ウレタン一層目塗布

平場ウレタン二層目塗布

ローラーやコテ等を使い材料を均一に規定量塗布していきます。

※気をつけるポイント

ウレタンを一回しか塗布しない。

ウレタンを一回しかやらない業者かなり多いです。材料の高騰と手間代が省けて利益が出るからです。しっかりチェックして下さい。

 

トップコート塗布

 

ローラーやハケ等を使いラインを出して綺麗に塗布していきます。

ちなみに

結構勘違いしてるお客様が多いんですが、

トップコート自体に防水性能はありません。

あくまでウレタンを保護する塗料です。

5年〜7年たったら塗り替えると通常よりウレタンが長持ちします。

 

施工後

 

専門的な知識と技術が必要な防水工事です。

現場の形や施工する時期によってやり方が変わったりと防水工事は本当に奥が深いです。

絶対に素人にはわからないため、信頼出来る業者にお願いしないと駄目ですね。

施工事例の解説も定期的に行って行きたいと思います。少しでも多くの人に、防水工事の事が分かりやすく伝わればいいなと思います。

 

でわ👋